【巨人】岡本、56年ぶり歴史塗り替える!王超え弾「狙う」

スポーツ報知
岡本は、王貞治氏の記録を抜いて球団最年少本塁打を狙うことを宣言した

 巨人の岡本和真内野手(22)が12日、「マイナビオールスターゲーム2018」(7月13日・京セラD、14日・熊本)で球団最年少本塁打を打つと宣言した。ファン投票で選出された初の球宴に向けて「少しでも狙える球がきたら狙いたい」。22歳0か月での一発となれば、1962年の王貞治の22歳2か月を抜き、球団では最年少記録となる。

 4年目で初めて迎える夏の祭典を前に、岡本は表情を引き締め、力強く意気込みを口にした。

 「打てないで終わってしまったらつまらない。少しでも狙える球がきたら狙っていきたいです」

 堂々の一発宣言。29万6610票を集め、ファン投票で選出された期待に応える打撃を、夢の舞台で見せるつもりだ。

 6月30日に誕生日を迎えたばかり。球宴で、22歳0か月で本塁打を打てば、1962年の第2戦、22歳2か月で打った王貞治を抜き、球団最年少本塁打になる。松井秀喜でさえ球宴初アーチは5年目の97年、23歳だった。岡本は出場が決まった時に「選んでもらってうれしいですけど、驚きの方が大きいです」と謙遜していたが、巨人の4番を任される男なら、球団史を塗り替える可能性は十分ある。

 それだけの成績も残してきた。2年連続開幕スタメンをつかんだ今季は、開幕からコンスタントに結果を残し、前半戦の全82試合にスタメン出場し、打率2割9分7厘、チームトップの16本塁打、チーム2位の50打点。「(シーズンで)2ケタ本塁打、50打点を目標にしてやっていた」と話していたが、半分を終えた段階で早くも目標に到達するなど、今やチームを支える存在にもなった。

 さらに1戦目の舞台となる京セラDは、6月2日のオリックス戦で初めて4番としてプレーした球場。第1打席で自身初の2ケタ本塁打となる10号ソロを左翼席へ放り込むなど、縁起のいい場所ということも、球団史上最年少弾を後押ししてくれそうだ。

 この日は東京から大阪へ移動。今季からアドバイザリー契約を結ぶアンダーアーマーから、開催地のシンボルマークをイメージした色(大阪=紺色、熊本=赤色)のグラブ、スパイク、バットなどが用意された=写真=。シーズンとは違う試合に向けて、「皆さんすごい方なので、しっかり打席の中で思い切ってバッティングしたいなと思います」。巨人の第89代4番が、豪快な一発をぶっ放し、主役を演じる。(後藤 亮太)

◆スポーツ報知選定、岡本の前半戦感動アーチ3選

 ◆甲子園で1号

 ▽4月22日阪神戦(甲子園) 4―1で迎えた5回無死二、三塁、高橋遥から中堅バックスクリーンへ特大の4号3ラン。奈良・智弁学園3年時のセンバツ初戦で2本塁打を放つなど、高校時代に強烈な印象を残していた甲子園でのプロ初アーチとなった。

 ◆4番初打席弾

 ▽6月2日オリックス戦(京セラD) 0―0の2回無死。第89代4番として迎えた初打席で山岡から左翼5階席へ超特大の10号ソロ。高卒4年目までに4番を務めるのは95年の松井秀喜以来。4番初打席アーチは、巨人では07年の阿部以来4人目となった。

 ◆復活の豪快弾

 ▽7月8日広島戦(東京D) 4―2で迎えた4回2死一塁、岡田から右中間席へ15号2ラン。6月26日の広島戦(マツダ)以来、11試合ぶりの一発。その間、32打席連続無安打という不振も経験したが、完全復活を証明する豪快な一撃となった。

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