【巨人】内海、ヤングマンで後半戦開幕!広島戦に菅野、山口俊はダブル投入も

スポーツ報知
後半戦初戦となる阪神戦に登板する内海は真剣な表情で調整する(カメラ・中島 傑)

 由伸巨人が、逆転優勝へ「広島猛追ローテ」を組んで追い上げ態勢を整える。後半戦は16日からの阪神3連戦(甲子園)から再開。その初戦に内海、2戦目には1軍昇格後、2戦2勝のヤングマンが濃厚。好調の両投手で勢いをつけ、20日からのカープ3連戦(マツダ)に菅野と山口俊の2本柱をダブル投入する可能性が浮上した。チームは4連勝、首位と6ゲーム差で折り返し。後半戦の開幕ダッシュで上昇気流を加速させる。

 蒸し暑いG球場で熱い野球談議が交わされた。1軍の先発投手練習に参加したヤングマンは、グラウンドで内海に体の使い方を質問した。「内海さんに遠投でどういうふうに投げているか聞きました。上半身と下半身のバランス。聞いてプラスになることはこれからもどんどん質問していきたい」と貪欲さを見せた助っ人右腕。屋外球場を想定して炎天下のブルペンで30球を投じ、準備を整えた。

 この2人が球宴明けの開幕ダッシュを託される見込みだ。後半戦は16日からの阪神3連戦から開始。初戦は中8日で内海が濃厚。阪神戦通算25勝は球団8位タイ。今季6登板で2勝1敗、防御率2・29と好調を維持している。この日は50メートルダッシュなどで調整し「チームは4連勝中。いい波に乗って行けたらと思うし、一日一日しっかりやっていきたいです」と前を向いた。

 17日の同2戦目は中7日でヤングマンの可能性が高い。先日、ブリタニー夫人と品川から熱海乗り換えでJRの在来線を乗り継ぎ1泊2日で静岡・下田へ旅行。ペリー黒船来航の場所だ。現在2戦2勝。巨人の来日1年目外国人で初登板から3戦3勝なら88年ガリクソン以来、30年ぶり。「勝てるように頑張るよ」と“黒船級”の存在感を見せる決意だ。

 順当にいけば18日の甲子園3戦目はメルセデスになりそうだ。阪神戦の先発を左右ジグザグで組めるだけでなく、次カード20日からの首位・広島3連戦(マツダ)に、菅野と山口俊をダブル投入できるというメリットもある。菅野が球宴に出場中で順番は今後決めることになりそうだが、先発2本柱をカープ戦に同時投入できれば、これ以上の策はないだろう。広島戦の3人目には今村が控える。

 現在、広島とは6ゲーム差。対戦成績は4勝9敗で敵地では5戦全敗と圧倒されている。由伸監督は6月26日からマツダで3連敗した際に「カープ戦は考えないといけない」と話していた。広島を倒さなければ優勝は見えてこない中、8月10日金曜日からもマツダで3連戦がある。今回、菅野と山口俊の広島戦ダブル投入が実現して週末ローテで回れば、8月の直接対決でも2人の起用が可能だ。

 前半戦は菅野がリーグ最多110イニングで同トップの防御率2・21。山口俊も同2位の107イニングとフル回転した。内海、ヤングマンらの調子も良い。充実の先発陣で逆襲する。

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