【巨人】G球場にゴジラ襲来!「4番・岡本」に太鼓判…由伸監督と歓談

スポーツ報知
野球教室の終盤に少年たちの目の前でフリー打撃を披露した松井秀喜ヤンキースGM特別アドバイザー(カメラ・泉 貫太)

 由伸巨人に“ゴジラ魂”注入だ! 巨人は14日、東京・よみうりランド内のジャイアンツ球場で、後半戦に向けた全体練習を再開。同所で夕方に野球教室を開催したOBの松井秀喜氏(44)=ヤンキースGM付特別アドバイザー=が視察に訪れた。選手に直接指導することはなかったが、存在感に空気も一変。高橋由伸監督(43)との約10分間の歓談では「4番・岡本」に太鼓判を押したという。レジェンドの期待も背負い、6ゲーム差の首位・広島を猛追していく。

 由伸巨人に、強力な“援軍”が訪れた。この日から後半戦に向けた1軍全体練習を再開。フリー打撃の最中、グラウンドに姿を見せたのは、レジェンド・松井氏だった。この日、同球場で予定されていた主催の野球教室が始まる3時間も前に、後輩たちの練習を視察するために足を運んだ。

 邪魔をしないように球場ネット裏の一室から見守っていた松井氏の元へ、由伸監督が訪れる。「あいさつに行かせてもらいました」。現役時代から仲の良い1歳上の先輩との対面を、おどける調子で表現。約10分程度、春季キャンプ以来となる時間を共有した。

 会話の内容はお互いの近況報告なども含まれたが、「気にして見てるみたいで、よく知ってたよ」と由伸監督は証言。前半戦を40勝41敗、広島と6ゲーム差の2位で折り返したことなども把握していた。そして話題の中心は当然のように、岡本へ。6月2日のオリックス戦(京セラD)から、高卒4年目以内では松井氏以来となる4番に座り、打率2割9分7厘、16本塁打、50打点と堂々の数字を残していると言っていい。松井氏も由伸監督に「よく頑張っているね」と“合格点”を言い渡していたという。

 松井氏にとって岡本は、言わば“まな弟子”だ。臨時コーチを務めた今春宮崎キャンプで由伸監督から重点的な指導をお願いされ、軸足に体重をしっかりと乗せてその場で回転するように打つ、日米通算507発の極意を惜しげもなく伝授した。もちろん今季の活躍は岡本本人の努力のたまものだが、うれしくないはずがない。13日に京セラDでオールスター第1戦前に行われた殿堂入り表彰を受けた際には「いい意味でびっくり。4番でここまで結果を残すとは。失礼ながら、キャンプのときは想像していなかった」と素直な心境を明かしていたが、2日続けて褒めたたえたことが、何よりの証拠になった。

 ゴジラの“襲来”は、チームにとってもカンフル剤になった。その圧倒的な存在感に、うだるような暑さの中での練習にも緊張感が走る。前半戦を4連勝で締め、首位・広島とは6ゲーム差の2位で終えた。逆転に挑む後半戦を前に、レジェンドの魂注入を受け、ムードはさらに高まった。(西村 茂展)

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