【巨人】「便利屋」野上、リリーフ昇格「マウンドに上がればやることは変わらない」

スポーツ報知
一軍練習に合流した野上(左)は村田ヘッドコーチに祝福される

 巨人の野上亮磨投手(31)が、後半戦で投手陣のジョーカーになる。14日、約2か月ぶりに1軍に合流してG球場で全体練習に参加。今季は9登板全て先発、4勝4敗、防御率5・07で5月30日に出場選手登録を抹消された。2軍でも主に先発として登板してきたが、今回はリリーフとして昇格した。西武からFA移籍1年目。逆転優勝へ、どんな役割でも務める覚悟だ。

 「ファームでは良い感じで投げられています。マウンドに上がればやることは変わらない。頑張ります」

 1軍は菅野、山口俊の2本柱に内海、ヤングマン、メルセデス、今村も好調で先発陣は充実も、ロングリリーフを任せる存在がいないのが現状だ。沢村ら救援陣にも疲労が見え始め、大きな負担はかけられない。野上は先発投手が早めに降板した際の、複数イニングを投げられる投手として期待される。

 近年は先発登板が多かったが、プロ通算216登板のうち73試合がリリーフと経験はある。「プロ初ホールドは巨人戦だったんですよ」。初めて接戦の勝ち試合でホールドを記録したプロ1年目、09年5月30日の巨人戦(東京D)を思い出した。器用なタイプで、対応は問題なさそうだ。

 この日は田原、吉川光らリリーフ陣と同じメニューを消化した。与えられた場面で好投を続ければ勝ちパターンでの起用や、再び先発のチャンスが巡ってくる可能性もある。チームのため、何でもやる「便利屋」になる決意で臨む。(片岡 優帆)

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