【巨人】米ドラ1右腕・ヤングマンが見た菅野と山口俊のすごさ

スポーツ報知
練習を終え考え込むヤングマン

 巨人の新外国人、テイラー・ヤングマン投手(28)が、1軍デビューから2戦2勝と勢いに乗っている。

 来日初登板となった7月1日の中日戦(ナゴヤD)で8回105球、3安打無四球で無失点。同9日のヤクルト戦(静岡)は6回93球で8安打2失点と粘投した。身長198センチの長身、独特のクロスステップ投法から繰り出す縦の大きなカーブが持ち味だ。

 ヤングマンは2011年ドラフト1巡目でブルワーズに入団。15年にはメジャーで先発として9勝8敗の好成績を残した。その後はマイナー生活が続き、今年から巨人に加入。1軍で同時に登録できるのは4人までという外国人枠の関係で開幕から2軍で過ごしたが、ファームで日本野球を学び7勝、防御率1・43という好成績を残し、満を持して1軍に昇格した。

 最高の教材がチーム内にいる。同じ1989年生まれのエース・菅野とスタミナが自慢の山口俊だ。両投手はここまでセ・リーグトップ5完投。投球回数は菅野がセ1位の110、山口俊が同2位の107。ヤングマンは「ヤマグチ、スガノ」と先発2本柱の名前を自ら挙げ、「山口や菅野の素晴らしいところは80球目でも120球目でも球の質が全く変わらないところです」とすごさを語った。

 自身は「山口や菅野ほどではないけど、学生の時に121球投げたのが最多です」とテキサス大学オースティン校時代を思い返す。「少ない球数でゴロアウトを打たせて長いイニングを投げることが持ち味です」とした上で「100球を超えても同じ質の球を投げられている、と監督やコーチに判断してもらえるなら、是非自分も投げたいです」と行けるところまで行く心の準備はできている。

 練習中、チームメートの練習法や技術面など気づいたことがあれば積極的に通訳を通して質問し、吸収しようとする貪欲な助っ人右腕。来日7年目のマシソンが「ヤングマンはとてもナイスガイ。慣れない日本の環境に順応しようと努力しているし、日本で成功したいという気持ちがすごくある。野球人生を日本で終えてもいいというくらいの覚悟で来ている」とその姿勢を高く評価している。

 首位・カープとは6ゲーム差。逆転優勝へ、後半戦は菅野、山口俊の2本柱とともにヤングマンの投球に大きな期待がかかる。

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