【巨人】石川慎吾、今季初昇格!G打線の起爆剤

スポーツ報知
今季初1軍に昇格する石川は、高橋監督(右)と会話し笑顔を見せる(カメラ・橋口 真)

 巨人の石川慎吾外野手(25)が、後半戦初戦となる16日の阪神戦(甲子園)から1軍初昇格することが15日、決定した。今季はキャンプ2軍スタートとなり、ここまで1軍出場なし。パワフルな打撃から“ダイナマイト・シンゴ”とも呼ばれる男が、打線爆発のキーマンに名乗りを上げた。

 滝のようにしたたる汗を拭う表情は、キリッと引き締まっていた。気温35度。炎天下での練習を終えた石川の言葉も、熱く燃えていた。

 「やるしかない。この後半戦はすごく大事になってくるし、(後半戦の)最初に阪神、広島の上位チームと戦う。(1軍の)試合はずっと見ていたし、『あの中に入って貢献するんだ』という気持ちでずっとやってきました。あとは結果を出すだけです」

 石川は2軍戦71試合で打率3割3分2厘、6本塁打、28打点と奮闘し、14日の全体練習から1軍に初合流した。2日間にわたり、持ち前の豪快な打撃や状態の良さを高橋監督ら首脳陣に猛アピールし、ついに昇格をもぎ取った。

 現在、スタメンには坂本勇や岡本ら右の強打者がズラリと並ぶが、開幕4番を務めたゲレーロが2軍調整中ということもあり、長打も狙える右の代打は中井だけという状況だ。また、外野は亀井、長野、陽と30歳オーバーのレギュラーがフル稼働していて、石川の加入はその疲労軽減にもつながるだろう。昨季は99試合に出場して5本塁打。持っている力を発揮すれば、レギュラー陣の競争意識に再び火をつけることだってできるはずだ。

 開幕以降、なかなか1軍昇格の声がかからずに心が折れかけたこともあったというが、そんな時はいつも2軍のコーチ陣が奮い立たせてくれた。「周りの人のサポートがあったおかげです。内田さん、田代さん、金城さん。本当に支えてもらったし、『その人たちのためにも』という思いもあります。結果で返せるように頑張ります」。キャンプから始まった2軍生活は、すでに半年以上がたった。ためにため込んだエネルギーを、ここで解き放つ。(尾形 圭亮)

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