巨人の新マルちゃん、マルティネスが衝撃の一発!育成の星・9キロ増で長打増

スポーツ報知
2軍ロッテ戦で豪快な本塁打を放ち笑顔でポーズを決める巨人・マルティネス

◆イースタン・リーグ ロッテ4―5巨人(ロッテ浦和)

 巨人の育成選手で両打ちのホルヘ・マルティネス内野手(25)が16日、2軍のイースタン・リーグロッテ戦(ロッテ浦和)に「5番・三塁」で出場。左打席から逆方向の左中間へ豪快な12号ソロを放った。

 1―1の同点で迎えた4回1死。ロッテ先発・唐川に対して左打席に立ち、外角直球を強振。「打った瞬間にホームランを確信しました」という弾丸ライナーが左中間のフェンスを軽々と越えた。あまりに完璧な当たりに、ロッテの左翼手と中堅手はほぼ動かず見送るだけ。怪力を見せつけた。

 米マイナーを経て、故郷・ドミニカ共和国で巨人が行ったトライアウトでメルセデスとともに合格。年俸230万円で入団し、昨年から巨人で育成選手としてプレーする。来日1年目の昨年は主に3軍で経験を積んだ。今年は2軍で主力として出場。66試合で打率2割7分7厘、和田恋と並びチームトップタイの12本塁打と成長を示している。

 長打量産の秘けつを聞かれると、「寮でウェートトレーニングをたくさんやって体重が昨年の86キロから95キロに増えました」とパワーアップしたことを明かした。さらに「川相監督、内田打撃コーチから技術的なことをたくさん教えてもらい、軸足に体重を残して強く振ることを意識しています。それが結果に出ていると思います」と話した。

 身長188センチの長身で、柔らかいバットコントロールやグラブさばきが魅力。幼い頃、野球を始めた時からスイッチヒッターという天性の才能の持ち主だ。「右でも左でも軸足に残してセンター中心に打つということは同じです」とパワフルなスイングを見せる。

 巨人のマルティネスといえば、1999年から2001年までプレーしたドミニカ共和国出身のドミンゴ・マルティネス内野手が記憶に新しい。体重100キロ超えの右の長距離砲で「マルちゃん」の相性で親しまれた。現在、巨人で背番号「027」でプレーするホルヘ・マルティネスも「マルちゃん」と呼ばれてチームに溶け込んでいる。

 今年は同じドミニカ共和国出身で、球団寮で一緒に暮らす仲良しのアダメス投手とメルセデス投手が育成契約から支配下選手に昇格し1軍でプレーした。マルティネスは2人の活躍に大きな刺激を受ける。「それは大きなモチベーションになるし、自分も頑張ったら支配下選手になれるんだ、という気持ちで毎日やっています」と目を輝かせた。

巨人

×