【巨人】岡本、延長10回勝ち越し17号「負けたら意味ない」

スポーツ報知
10回無死、左越えソロを放つ岡本

◆広島10X―9巨人=延長10回=(20日・マツダ)

 巨人は首位・広島と4時間13分の死闘の末、サヨナラ負けを喫し、連勝が7で止まった。0―7から反撃し、延長10回に岡本の17号ソロで勝ち越したが、その裏2死でマシソンが下水流に逆転2ランを浴びた。これで鬼門・マツダスタジアムでは10連敗。広島とのゲーム差は6に広がり、3タテを食らえば22日にも自力Vが消滅する。だが、7点ビハインドを追いついた粘りは次につながるはずだ。21日にはエース・菅野が先発。強い闘志で、巻き返せ。

 すさまじい轟音(ごうおん)を残し、岡本のバットにはじかれた打球は夜空に舞った。左翼ポール際の2階席へボールが消える。8―8の10回無死。ジャクソンの内角154キロを引っ張り、一時勝ち越しの17号ソロをたたき込んだ。最大7点のビハインドを背負ったこの試合、初めて巨人にリードをもたらす一撃だった。それでも最後の最後で逆転サヨナラ負けを喫し、4番は「打てたことはよかったですが、負けたら意味がないので…」と悔しさをにじませた。

 主将であり、攻撃の要でもある坂本勇が後半戦スタート早々に故障で戦列を離れ、岡本は「自分が引っ張るつもりで」と自覚を口にしていた。攻撃陣が奮起して広島を追い上げる中、4打席目までは無安打と沈黙。守備でも2回に失策を犯したが、勝負どころでの集中力はさすがだった。これで、後半戦は4戦15打数6安打となった。敗戦には違いないが、一時は7点差を押し返したことも事実。そこに価値をつけられるかどうかは、次戦以降にかかっている。

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