【巨人】菅野、今季ワースト6失点で鬼門マツダ11連敗「全部僕です」責任負う 

スポーツ報知
5回にマウンドで汗を拭う菅野。エースが6失点で、チームは広島に連敗(カメラ・杉山 彰一)

◆広島7―5巨人(21日・マツダスタジアム)

 巨人は首位・広島に連敗。勝率5割に逆戻りし、ゲーム差は7に広がった。鬼門・マツダでの連敗も11まで伸びた。エース・菅野が5回を投げ11安打を浴び、今季ワーストの6失点で6敗目。打線は1点リードされた4回に田中俊の適時打で一時勝ち越し。3点差の9回にも1点を返すなど粘りを見せたが、及ばなかった。22日の同カードにも負けると、自力優勝が消滅する。

 一気に試合をひっくり返された。エース菅野でも広島打線の勢いを止めることができなかった。5回、西川の適時二塁打で4―4の同点に追いつかれなお2死二、三塁。一塁が空いている状況で8番・会沢と勝負を選択したが、内角高めの速球を左前に落とされた。勝ち越し2点適時打。5回95球で11安打、今季ワースト6失点で降板した。

 「味方が4点も取ってくれたのに粘れなかった。自分のふがいなさというか、勝ちたかったです」

 初回は不運な打球もあり3安打2失点。2、3回は無失点で踏ん張った。4回の攻撃では自ら絶妙なセーフティースクイズも決めて逆転したが、2点リードとなった4回、すぐに1点を返された。味方の得点直後の失点。大事な試合で何度もチームを救ってきた、本来のエースの姿ではなかった。大城とのバッテリーは2度目。試合後、菅野は敗戦の全責任を背負った。

 「結果が全てですから何も言い訳するつもりはないです。(大城を)うまく引っ張ってあげられなかった。今日は全部、僕です」

坂本のために覚悟の登板も 今季、苦しい時も「やっぱり優勝なので」と常に頂点を意識し、打倒・広島で戦ってきた。ともに先頭に立ってきた主将・坂本勇が故障で登録抹消。「あの人ほど日本一になりたい、勝ちたいと思っている人はいない。勇人さんにはどれだけ助けられたか分からない。今度は自分が助けたいと思います」と覚悟を決めたが、2・21でリーグトップだった防御率も2・58で3位に後退。結果は厳しいものだった。

 チームは甲子園で連勝を7まで伸ばし、広島に乗り込んだ。首脳陣は山口俊、菅野を今回のカープ戦にダブル投入したが、先発2本柱で連敗。由伸監督は「(調子が)良いとか悪いとかじゃない」と指摘し、村田ヘッドコーチも「頑張ってほしかった。一番いい投手なわけやから」。カープはマツダで勝率7割以上を誇るとはいえ、厳しいことを言われるのは仕方ない。

 菅野は3登板連続の広島戦。6月28日にマツダで5回4失点で敗れ、今月6日は東京Dで8回無失点で勝っていた。敵地で再び敗れチームとしてもマツダで昨年から11連敗だ。

 「まだまだ諦めたくないですし、試合は待ってくれない。全てゼロになるかと言われればそうじゃない。前を向いて(次から)全て勝つつもりでいきます」

 22日の同カードに敗れれば自力優勝の可能性が消滅する。一丸となって止めるしかない。(片岡 優帆)

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