【巨人】岡本、被災球児に約束「あっあの人だ~」弾…倉敷でヤクルト戦

スポーツ報知
西日本豪雨で被災した倉敷市真備町の野球チームの小、中学生と交流し、ハイタッチをする(右から)菅野、高橋監督、岡本、阿部(カメラ・中島 傑)

 巨人の選手会は23日、西日本豪雨で被災した岡山・倉敷市真備町の野球チームの小、中学生128人と、岡山市にある施設「コンベックス岡山」で交流した。24日のヤクルト戦(倉敷)に向けて遠征中の由伸監督やコーチ、ほぼ全選手が約1時間、野球教室などで触れ合った。子供たちには、巨人とオフィシャルパートナーを結ぶアンダーアーマー提供のユニホームTシャツなどが贈られ、24日の試合にも招待される。

 自分にできることは何か―。岡本はしっかりと考えてから、少年たちと対面した。「野球しか教えられない。野球で元気になってくれれば」。約45分間、交流できる時間を有効に使い、笑顔を絶やさず、熱心に指導していた。

 そんな中でも一抹の不安が…。「みんな僕のこと知らないんじゃないかな」

 24日、倉敷・マスカットスタジアムでのヤクルト戦には、この日交流した野球少年たちが応援にかけつける。ならばと「明日、『あっ、あの人だ~』ってなるように、大きいのを打てるように頑張ります」と言い切った。現在、10試合連続ヒット中。倉敷の夜空に快音を響かせ、改めて自己紹介する覚悟のようだ。

 心強い援軍もできた。倉敷市真備町の硬式野球チーム「ヤングMAKIBIクラブ」の長尾太夢くん(14)は「(岡本は)面白くて、ホームランをたくさん打つイメージです」と目を輝かせ「明日? 打ってほしいです」と託した。

 長尾くんが所属するチームは、使用するグラウンドが災害で浸水。2週間も練習ができない状態だという。出場予定だった「2018 全日本中学野球選手権ジャイアンツカップ」の中国予選も辞退。目の前の目標を失っていたところで巨人の来訪となり、この上ない喜びになったという。

 まだまだ、つらい状況に変わりはない。ただ「目の前でプロ野球選手を見ることができて、今まではテレビでしか見ることができなかったのでうれしかったです。阿部選手には一塁ベースへの入り方を教えてもらいました」と、少なからず元気は取り戻せた様子。岡本は「連敗しているので明日は勝てるようにしたいですね」と白星もプレゼントする決意だ。(水井 基博)

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