【巨人】岡本“セ界1位”の110安打

スポーツ報知
3回無死、左翼線へ二塁打を放った岡本(投手・井納、捕手・嶺井=カメラ・相川 和寛)

◆DeNA0―6巨人(31日・横浜)

 あふれんばかりのエネルギーをバットに乗せた。5点リードの7回2死。岡本は井納の初球、内角低めのカーブをすくい上げた。打球は左翼線ギリギリに落ちる二塁打。これで今季のセ・リーグ単独トップとなる110安打目をマークし、“セ界1位”に踊り出た。

 暴れまくった。3回先頭の打席も左翼線上に転がる痛烈な二塁打。再び先頭の5回にも左前安打をマークした。4打数3安打。6月9日の西武戦(東京D)以来の猛打賞に「久々だったので。長打になったのは良かったです」と笑った。

 先輩の熱投に燃えた。今や巨人の第89代4番打者を任された男。だが、昨季まではファーム生活が続いた。同じく内海も昨年は調子が上がらず、2軍での調整が続いた。野手、投手とポジションは違えど、必死に練習へと取り組み、若手に交じって昼間のイースタンで投げ続ける姿は、若き大砲の大きな刺激になった。「ベテランで大先輩ですし。すごい引っ張っていってくださいました。(試合も)やりやすかったです」。一塁の守備位置から、奮闘する36歳の姿がまぶしく映った。バットで応えたいと願い、見事に実行した。

 “ヒットメーカー”としてリーグトップに輝いたが、慢心は一切見せない。「そこはあまり意識していないです。積み重ねた分なので」。プロ4年目で初めてレギュラーをつかみ、今季は18本塁打もマーク。十分すぎる成績だが「1年終わってからの成績が大事」とトータルで結果を残したいと意気込む岡本。1試合に全身全霊をかけ、打線をけん引する。(玉寄 穂波)

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