【巨人】マギー、12試合ぶり13号がV弾に…ドミニカトリオの活躍が刺激
スポーツ報知

◆中日0―2巨人(5日・ナゴヤドーム)
鈍い音とは対照的に、マギーのバットが生み出した弾丸ライナーは、低い軌道で一直線に伸びた。打球がギリギリで左翼フェンスを越える。「強くスイングできる球を待っていた。山井投手は制球が良く、失投が少ない。その少ない失投を仕留められた。フェンス直撃くらいかと思ったから、全力で走ったよ」。0―0の4回先頭。山井の外角スライダーを捉えた13号ソロは、そのまま先制V弾となった。
7月22日の広島戦(マツダ)以来、12試合ぶりの一発。久々のアーチとなったが「ホームランを打とうと思っていないから、特に気にしていなかった。修正するようなところもなかったしね」とマギー。力みそうになるところをグッとこらえ、試合展開に応じた打撃を常に心がけた。打率は常時、2割9分台をキープ。派手さはなくても、安定感でチームに貢献している。
後輩たちの活躍が刺激になっている。シーズン中に支配下登録されたアダメス、メルセデス、マルティネスのドミニカトリオが、1軍の貴重な戦力として奮闘中。助っ人軍団の最年長は「育成選手だったあの3人が1軍で活躍するということを、誰も想像していなかったと思う。それが現実のこととなっているのは、チームにとってとてもいいことだよ」と目を細める。
ファームにはカミネロ、マシソン、ゲレーロが控えていて、もちろん外国人1軍4枠を争うライバルでもある。ハイレベルな競争は、そのまま戦力アップに直結する。(尾形 圭亮)