【巨人】マルティネス、千金タイムリー「長野さん、ありがとうございます」

スポーツ報知
4回2死一塁、右中間へ適時二塁打を放ち、激走するマルティネス

◆中日0―2巨人(5日・ナゴヤドーム)

 強烈なライナーが右中間を破った。打ったマルティネスは得点が入ることを祈って一塁ベースを蹴った。「打球が抜けた瞬間、ホームにかえってくれたらいいなと思っていた。長野さん、ありがとうございます」。1点リードの4回2死一塁から山井の外角フォークを捉えて貴重な追加点の適時二塁打。一塁から激走で生還した長野に感謝した。

 7月27日に育成から支配下登録され、同日の中日戦(東京D)で山井から初打席本塁打を放った。デビューから全9試合に二塁で先発出場して打率2割6分5厘。今回の中日3連戦は3試合全て安打を記録し「日に日に自分のリズムで野球をできるようになっています」と手応えを感じている。

 ドミニカ共和国出身。現地で行われたトライアウトで国際部・大森剛氏が発掘して育成契約した。来日1年目の昨季は主に3軍でプレー。今年は「寮で肉をたくさん食べて、ウェートトレーニングをして体重が9キロ増の95キロになりました」とパワーアップした。両打ちで、左右両打席で長打を打てるのは大きな魅力だ。

 試合前は仲良しの岡本のバットを借りてフリー打撃。広いナゴヤDで特大の本塁打を放って気分良く試合に臨んだ。「打てる球が来るまで打席でしっかり我慢できています」。坂本勇、吉川尚の二遊間が故障離脱する中、欠かせない存在になってきた。(片岡 優帆)

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