【巨人】岡本、松井さんに教わった“下半身の粘り”で阿部につなぐ二塁打
スポーツ報知

◆巨人3―1阪神(8日・東京ドーム)
巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(44)が8日、スポーツ報知に特別観戦記を寄せた。春季キャンプで臨時コーチとして指導した岡本の打撃の成長を喜び、“4番死守”を厳命した。
教えを形で示した。岡本は大きな期待を背に、振りきった。初回2死一塁、松井氏から教わった“下半身の粘り”で外角低めの直球をとらえた。左中間フェンス直撃の二塁打でチャンスを広げ、阿部の先制3ランにつないだ。
普段より緊張感が漂う打席だった。松井氏には春季キャンプで下半身主導の打撃フォームを伝授してもらい、連日大粒の汗を流してバットを振り続けた。「打撃は下半身が一番。その形が今の打撃につながっていると思います」
智弁学園時代、星稜高時代の松井氏の映像で研究したこともあった。不思議な縁で、3年春のセンバツ初戦で2本塁打。巨人に入団。高卒4年目以内での4番、32打席連続無安打も、全て松井氏と同じ。比べられることに常に謙遜する岡本だが、初回の一打には「よかったです」とうなずいた。
チーム事情でこの日は昨年以来の左翼スタメン。初回1死で北條の打球を無難に捕球し「いきなり飛んできたので捕れてホッとした」。大先輩の教えを基礎とし、安打数117はDeNA・宮崎と並んでリーグトップタイだ。