【巨人】吉川光、6回0封 2度の満塁斬り「しっかり投げきれました」
スポーツ報知

◆巨人3―1阪神(8日・東京ドーム)
ねじ伏せた。吉川光の気迫が相手を上回った。3点リードの6回1死満塁。斎藤投手総合コーチにマウンドで声をかけられ続投。大山を内角速球で二飛に打ち取り、マウンド上で絶叫した。「強い球を投げて勝負するしかない場面。しっかり投げきれました」。続く中谷も中飛に抑え、2回2死満塁に続く2度の満塁のピンチをゼロに封じ、7回から救援陣に後を託した。6回115球3安打無失点と好投。5勝目を挙げた。
7月から中継ぎとして1軍帯同したが、前回1日のDeNA戦(横浜)で左手骨折のヤングマンに代わり2か月ぶりに先発。7回1失点で白星を挙げた。先発当日の練習は短距離走を行う投手が多いが、この日は外野フェンス沿いで中距離走。開始直前の遠投は前回に続き、行わなかった。「1イニング、1イニングの積み重ねでした」と気負いすぎず、リリーフのつもりで全力投球した。
打席に入る際の登場曲はMANISHの「煌(きら)めく瞬間に捕われて」を使う。「僕は思いっきりスラムダンク世代なので」と名作のあの名場面が思い浮かぶサビが東京Dに流れる。4回は送りバントも決めて攻撃でも役割を果たした。
「球数が多かったのですが、誠司(小林)がリードしてくれました」。熱投で自身2連勝。ヒーローインタビューを受けた左腕に、大歓声が注がれた。(片岡 優帆)