【巨人】山口俊、攻めて7回2失点…斎藤投手総合コーチ「合格です」

スポーツ報知
7回無死、ナバーロ(右)に同点ソロを打たれた山口俊

◆巨人2―3阪神(9日・東京ドーム)

 心は最後までぶれなかった。巨人・山口俊は攻めの投球を貫いた。7回、ナバーロのソロで同点とされてなお2死一、三塁。北條を低めの落ちる球で空振り三振に抑えてグラブをたたいた。勝ち越しを許さずこの回で降板。中5日で7回112球7安打2失点と奮闘した。

 「(ナバーロのソロは)2ボールにしてしまったのが課題。打たれたのも逆球でした。理想をいえば勝った状態で(リリーフ陣に)渡せれば良かったですが、勝ち越されなかったのは最低限かなと思います」

 7月27日の中日戦(東京D)でノーヒットノーランを達成し、前回3日の中日戦(ナゴヤD)は7回3失点で勝ち負けつかず。暑さが厳しい8月に入り、山口俊は改めて決意を固めた。

 「この時期に技術の大幅な改善というのは難しい。気持ちでどれだけ負けないかが大事になってくると思います。調子がいいとか悪いとかでなく、どれだけ打者に向かっていけるか。目の前の1試合、1試合を大切にしていきたいです」

 今季は開幕から菅野とともにフル回転して8勝6敗、12球団最多6完投。この日は打線が2回以降得点できない重い展開の中、気迫を前面に出して試合をつくった。斎藤投手総合コーチは「7回2失点だから合格です」と力投をねぎらった。(片岡 優帆)

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