【巨人】菅野、次につながる7回2失点「誠司と話しながら」マツダで粘投
スポーツ報知

◆広島2―2巨人=延長12回=(11日・マツダスタジアム)
目つきが鋭さを増した。菅野はギアを上げた。0―2の7回2死二塁、田中を直球で右飛。陽のダイビングキャッチにも救われ、ピンチを脱した。今季自身2戦2敗だったマツダで7回2失点と意地を見せた。
「これまでの広島戦よりは格段に良かったと思いますが、良いとは言えないです。でも探り探りやって見えた部分もある。誠司と話しながらできました」
初回から左打者の内角をえぐった。2回に大瀬良のスクイズで1失点も、3回からフォークを有効利用。6回に丸に左翼席へのソロを浴びたが「丸がすごい」と切り替え後続を抑えた。
大瀬良とは今季3度目の投げ合い。4日の中日戦(ナゴヤD)で投げ合った小笠原もだが「菅野さんに勝ちたい」とくる。菅野は覚悟をこう明かしていた。
「僕が1、2、3年目で広島の前田健太さんを倒したいと思ったように、そう思ってもらえるのはうれしいことです。『なんだ、菅野さん簡単に倒せるな』となったら(彼らの)成長を止めてしまう。僕はずっと大きい壁がいたからこそ成長できたので、いつまでも立ちはだかりたいです」
由伸監督は「リードした形でもっていけてないのでね。本人はそれくらいの自覚はあるでしょう」と話した。4登板ぶりの10勝目はお預けも、次につながる投球だった。(片岡 優帆)