【巨人】今村、緩急で広島打線封じ 元囚人提唱の「自重トレ」で体力アップ

2018年8月13日6時0分  スポーツ報知
  • 広島打線を7回1失点に抑え、4勝目を挙げた今村(カメラ・上村 尚平)
  • 高橋監督(右)と握手を交わす

 ◆広島4―8巨人(12日・マツダスタジアム)

 今村の強気はぶれなかった。先頭の代打・下水流にソロを浴び、続く田中に内野安打された5回無死一塁。一面真っ赤なマツダのボルテージは上がっていたが「気持ちをしっかり切り替えることができた」。菊池を空振り三振に斬ると、丸と鈴木を詰まらせて中飛。グラブをたたき拳を握った。

 前回5日の中日戦(ナゴヤD)でプロ初完投を完封で飾った。勢いに乗りいざマツダへ―。イメージ通りに初回から強気の内角攻めで飛ばした。特に田中、丸ら対左打者には内角へのシュートを連投。この1週間キャッチボールでは広島打戦を想定し、試合前にもミーティングで内角攻めの確認が行われた。試合前に小林と決めたスローカーブも使い打者を翻弄。「誠司さんがうまく緩急を使っていいリードをしてくれました」。7回119球5安打1失点と粘りを見せた。

 “修業”が身を結んだ。昨年末に右脇腹を痛めキャンプは3軍スタート。3軍キャンプでは全米でベストセラーになった「プリズナー・トレーニング」という元囚人が書いたトレーニング本を参考に、器具をあまり使わず、自らの体重を負荷として肉体を鍛える「自重トレ」が取り入れられた。体重維持を目的に導入された夕方の軽食も有効だった。「プロに入ってこれまでにない疲労」とこぼすほどだったが、育成選手と共にトレーニングに明け暮れ、2戦連続100球超えを投げ切る体力をつくり上げた。

 広島はマツダでセ・リーグのチームと36試合目。強打の首位打線を相手にビジターチームの先発投手が7回以上、自責点2以下のハイクオリティースタート(HQS)をクリアしたのは、11日に7回2失点だった菅野に続く2人目の快挙だ。由伸監督は「いろいろなところを使って投げないといけない打線だから。前回同様、粘り強く打たれた後もよく投げてくれた」と拍手を送った。

 試合後、斎藤投手総合コーチが「1年ぶりだよ~!」と叫んで喜んだほどの大役を果たした左腕。「僕だけじゃない。点を取ってもらって自分らしい投球につながった。いい結果につながって良かったです」。遅咲きの7年目。チームにも自身にも大きい白星だった。(玉寄 穂波)

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