【巨人】由伸監督「超攻撃2段階シフト」解禁!劣勢でも打ち勝つ!!

スポーツ報知
10日の広島戦で二塁守備に就いたマギー

 巨人・高橋由伸監督(43)が13日、「超攻撃型シフト」を本格的に解禁する方針を明かした。代打で起用した阿部をそのまま一塁に入れて、マギーを三塁から二塁へ、岡本を一塁から三塁へ移す。多少、守備力に目をつぶってでも、ゲーム中盤以降の攻撃力を高める“2段階攻撃”を仕掛けるのが狙いだ。残り37試合。一戦必勝へ、最終手段を実行する。

 呪縛から解放された由伸監督は、どこかホッとしていた。12日の広島戦に勝ち、昨年から続いたマツダでの連敗を13で止めた。「何だったんだろうね。長かった」と振り返りつつ、新たな気持ちで残り試合を戦っていく覚悟をにじませた。

 今季は、不調や故障で「必勝方程式」を固められないまま、ここまで来た。守り勝てないとすれば、甲子園で熱戦を繰り広げる高校球児のようにゲーム後半での猛打爆発、大逆転劇がないと、ペナントレースの流れは傾いてこない。帰京前の広島空港。指揮官はマギーの「セカンド構想」について触れた。「さらに点を取らなきゃって時はやろうと思ってる」と明言。劣勢で迎えた7~9回はもちろんのこと、もっと早い段階、停滞ムードの4、5回でもマギーを三塁から二塁へ移して、超攻撃型シフトを敷く考えを披露した。

 昨年も7月中旬から「二塁・マギー」を導入した。だが実際には守備範囲はマルティネスや田中俊、中井らの方が広く、ディフェンス面でのリスクは残る。その一方、好機に「代打・阿部」を送り出し、阿部をそのまま一塁へ。空いた三塁へ岡本を回して攻撃力を高められるメリットがある。すでに10日の広島戦(マツダ)7回から「二塁・マギー」を試し、動きを確認した。

 由伸監督は「誰をベンチに残しておくか、も考えながらだね」と、“阿部を使った後の代打”も考えていく。相手によっては最初から「超攻撃型」を敷く可能性もあり「考えてはいるよ。いつってのはあれだけど…」と、におわせていた。

 14日からは0・5差に迫る3位・ヤクルトと3連戦(神宮)。2位死守は最低条件にあり、燕退治で勢いを付けたい。坂本勇が左脇腹の肉離れで離脱中。今週からマシン打撃を再開させるようで、早期復帰へ状態を上げつつある。大黒柱が帰ってくるまで、なりふり構ってなどいられない。(水井 基博)

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