【巨人】菅野は「復活」でなく「進化」6年連続規定投球回、苦しみも今後の糧に

スポーツ報知
観客席のファンと笑顔でハイタッチをする菅野

◆巨人10―0中日(18日・東京ドーム)

 後半戦、白星がなかった菅野は「受け止めてやるしかないです」と話し、常に前を向いてきた。

 この日で144イニングとなり、12球団一番乗りでシーズン規定投球回に到達した。昨年の17勝5敗、防御率1.59という驚異的な成績と比較し「今年は不調」と言う人もいるかもしれないが、12球団最多タイ6完投、10勝7敗、セ2位の防御率2.63。一度も離脱せずフル回転はさすがだ。

 「体の状態はずっと良かったですし、それが心の支えというか、決して自己満足じゃなくて、絶対にいつか結果につながると信じていた。自分自身を疑うことはしなかったです」

 1か月半ぶりの勝利。「復活」というよりも、苦しみを糧にして「進化」した。過去に戻ったわけではなく、現実を受け入れ、今できることに全力を注いできたからだ。これから、もっとすごみを増した投球を見せてくれるだろう。(巨人担当・片岡 優帆)

 菅野は入団から6年連続でシーズンの規定投球回をクリア。巨人投手で入団から6年以上続けて規定投球回以上を投げたのは

 13年 堀内恒夫
 9年 中尾碩志、江川卓
 7年 城之内邦雄
 6年 菅野智之
 球団史上5人目になる。

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