【巨人】今季初の2試合連続完封負け…山口俊は移籍後初ハマスタで3被弾

スポーツ報知
5回の攻撃前に円陣を組む巨人ナイン

◆DeNA6―0巨人(23日・横浜)

 巨人が今季初の2試合連続完封負けを喫した。DeNAの新人・東(あずま)に7回まで散発4安打に抑えられた。

 移籍後、古巣の本拠地で初先発となった山口俊は、筒香に2発を打たれるなど6回4失点で8敗目。投打に苦しいなか、イースタン・DeNA戦(G球場)では、左脇腹の肉離れで戦線離脱している坂本勇が、7月16日阪神戦(甲子園)で負傷して以来の実戦復帰を果たした。

 汗だくの山口俊が、悔しそうに下を向いた。6回を3被弾で4失点。元同僚・筒香には2発食らった。移籍後初の“ハマスタ凱旋”でノックアウト。「カウントが不利なところで苦し紛れに投げている。思った通りに投げることができない」と自身を責めた。

 これで4試合勝ち星なし。9月に入れば日程が楽になり、先発ローテは4人で足りるが、山口俊のメドが立たない。由伸監督にとって、菅野とともに勝ち星を計算したい投手だけに「同じバッターに何度も打たれてはね。それは投げた方が悪いのか要求している方が悪いのか。何とも言えないところ」と指摘した。

 打線もふがいない。21日カード初戦の7回から21イニング無得点。先発・東には3戦3敗で計19回2/3で3点しか取れていない。本来なら左腕に対して長野が先発予定だったが、前日に死球と思われながらファウルと判定された左手の一部が腫れ上がった。指揮官は「阿部、亀井が少し疲れている。長野を使いたかったけど、出られる状態じゃない。痛いところだよね」ともどかしさを口にした。

 投打の歯車がかみ合わないなか、朗報は、坂本勇が2軍で実戦復帰し、まもなく戻ってくる。村田ヘッドは「はよ帰ってきてほしい。一番安定してるしな」と切望した。“勇人頼み”は寂しい限りだが、今はわらにもすがる思いである。(水井 基博)

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