【巨人】山本で23イニングぶり得点、主将復帰しても生き残る
スポーツ報知

◆巨人2―0阪神(24日・東京ドーム)
体をわずかに内側にひねるように内角球を見送ると、山本は小さく息を吐き出した。0―0の2回1死満塁。カウント3ボール1ストライクから、秋山の142キロを見極めて押し出し四球を選んだ。「目付けを甘めにして、そこからそれた球は打たないと決めていました」。2試合連続ゼロ封負けを喫していたが、23イニングぶりの得点をもぎ取った。
さらに1点リードの4回。前打者の大城が15球粘った末に左飛に倒れるも、すかさず2球目の外角直球を右前へはじき返した。「狙い球を絞っていけました」。続くメルセデスの打球が左中間を破る間に、一塁から一気に生還。プロ初安打の助っ人左腕に初打点もプレゼントした。
故障でリハビリ中の坂本勇、吉川尚の代役として、ショートでのスタメン出場が続いている。「出してもらっている以上、何かしらチームに貢献しないといけないと思って必死でやっています」。25日には主将が戻ってくるが、スタメンの座を諦めるわけにはいかない。今後は二塁を田中俊と争い、貴重な戦力として勝ちに貢献していくことになる。