【巨人】坂本「大丈夫です」40日ぶり1軍

スポーツ報知
3回無死二塁、立岡の安打で三塁に進塁する二塁走者・坂本勇(カメラ・矢口 亨)

◆イースタン・リーグ 日本ハム1―5巨人(24日・鎌ケ谷)

 頼れる主将が40日ぶりに1軍の舞台に戻ってくる。左脇腹の肉離れで戦線離脱していた坂本勇が25日の阪神戦(東京D)から1軍に復帰することが決まった。この日、イースタン・日本ハム戦(鎌ケ谷)に「1番・遊撃」でスタメン出場。試合後には「違和感なく普通に守れたり、走れたり出来ました。スイングも出来たので大丈夫です」と話すなど、攻守で万全の状態であることをアピールしていた。

 7月16日の阪神戦(甲子園)で左脇腹を負傷し、7月17日に3年ぶりに出場選手登録を抹消された。その後は初めて負傷した箇所ということで慎重にリハビリをこなしてきた。実戦復帰戦となった23日のイースタン・DeNA戦(G球場)ではDHでの出場だったが、この日は遊撃で5イニング出場し、打席では3回先頭で右翼フェンス直撃二塁打をマーク。打球が風に流されての1本ということで苦笑いを見せたが「強く振れているので、あとは感覚的な部分を打席ごとに修正していけたら」と前を向いた。

 好材料もあった。4回先頭では、カウント2―2から高梨の低めのボールゾーンに逃げていくスライダーをしっかりと見極め、ギリギリでバットを止めた。フルカウントから最後はボールを選び、四球で出塁。この場面に「ああいう見極めはタイミングが合っていないと出来ない。しっかりボールを見られたことはよかった」と手応えも口にした。

 守備では2回1死から今井の三遊間寄りの打球を捕球すると素早く一塁に送球し、最初の守備機会をこなした。3回2死では岸里の高くバウンドした打球にチャージ。捕球出来ずに失策となったが、実戦感覚を養えたことはプラスだった。

 チームにとっても大黒柱の復帰は大きい。打線は前カードのDeNA戦(横浜)では、初戦の7回から3戦目まで計21イニング連続無得点。この日も2回1死満塁から山本の押し出し四球で23イニングぶりの得点を奪うも、その後は4回のメルセデスの適時二塁打のみ。離脱前まで主に1番として打率3割2分8厘、得点圏打率4割1分1厘の勇人が復帰することで、打線に厚みが増すことは間違いない。シーズン残り27試合。背番号6が全身全霊でチームを引っ張る。

巨人

×