【巨人】坂本勇&岡本の黄金コンビで首位・広島「やっつける」

スポーツ報知
25日の阪神戦で2ランを放った岡本(右)を笑顔で迎える坂本勇

 日焼けで精かんさを増した顔は、引き締まっていた。坂本勇は闘争心を隠さなかった。「広島にはやられているので、しっかりやっつけられるように、切り替えて頑張ります」。後半戦開始直後の7月16日の阪神戦(甲子園)で左脇腹の肉離れを発症し、1か月以上のリハビリを経て25日から1軍復帰。首位・広島とのゲーム差は離脱前の2倍近い11・5に広がり、2位以下も大混戦だ。「チームに迷惑をかけた」という思いを、残り25試合にぶつける。

 25日の阪神戦(東京D)で主将が帰ってきたことで、攻撃の理想的な形ができあがった。同戦では初回先頭の勇人が復帰打席で右前打を放ち、2死二塁から岡本が先制2ラン。翌26日の初回も、背番号6が二塁打で作った好機に、4番がタイムリーで応えた。2試合連続で「坂本勇が出塁→岡本がかえす」と初回の速攻が光った。吉村コーチは「(坂本が)戻ってきてくれてチームも安心するし落ち着く。打線に流れができている」とうなずく。

 4月13日の広島戦(東京D)でも、この形で今季初対戦を制した。初回に1点を先攻された直後、坂本勇が中越え三塁打で反撃ののろし。相手失策などで逆転すると、当時は5番に座っていた岡本が2ランをたたき込んで一挙5得点。10―2で快勝した。25本塁打と奮闘する岡本だが、対戦チーム別では広島戦が最多の6発。「自分は長打やチャンスでしっかり打点を挙げることが求められていると思う」と役割を自覚する。

 ゲレーロも1軍昇格し、左手骨折の吉川尚を除き、攻撃陣はほぼベストメンバーだ。CS進出をたぐり寄せるには、5勝13敗1分けと苦しむ広島戦をどうにかしなくてはならない。広島戦は残り6試合。恐怖心を植え付ければ、CSでのリベンジマッチにも生きる。坂本勇―岡本のホットラインを最大限に機能させ、逆襲に転じる。(尾形 圭亮)

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