【巨人】内海、今季自己最短2回2/3、8失点KO「自分が悪い」

スポーツ報知
1回1死二塁、丸に先制打を打たれ汗を拭う内海(カメラ・矢口 亨)

◆巨人5―10広島(28日・東京ドーム)

 巨人先発の内海が大崩れした。初回、鈴木に2ランを打たれるなど3失点。3回には3連続タイムリーを浴びた。今季自己最短2回2/3で10安打を浴び、今季自己ワーストの8失点。自身4年ぶりの広島戦勝利はならず、4敗目を喫した。打線は9回に4点を返したが、広島に19安打の10点と打ち込まれては届くはずもなく、60敗に到達。借金は3となった。

 視線を宙にさまよわせながら、内海は何度も額の汗を拭った。広島打線にのみ込まれ、今季自己最短となる2回2/3を10安打8失点でKOされた。「チームに申し訳ない気持ちです。相手(どうこう)より、自分が悪かった。(どこが悪かったかは)全部じゃないないですか」。肩を落としながら、声を絞り出した。

 試合の流れを自ら手放した。初回。由伸監督が「立ち上がりは慎重になりすぎたかな」と指摘したように、先頭・野間を四球で歩かせた。いつもの絶妙な制球力を欠き、内角を突ききれない。1死二塁から丸に適時打、鈴木に右中間席に2ランを運ばれ、いきなり3失点。それでも2回、ゲレーロの12号ソロで反撃ののろしを上げた。さあ、ここからという直後の3回、そんなムードを吹き飛ばした。

 連打で無死一、三塁とされ、石原へのチェンジアップが暴投となり、まず1点。2死二塁までこぎ着けたが、野間、菊池、丸に3連続適時打を許し、たまらず由伸監督が交代を告げた。次の攻撃は内海の打順から。代打策から反撃に転じることを模索していたベンチの、何とかこの回までは…という期待に応えられなかった。来週は4試合しかなく、先発の座も不透明な状況となった。

 序盤から大差を追う展開にはなったが、気になったのはさらなる隙を見せてしまったこと。7回には1死一、三塁から鈴木が併殺コースの投ゴロ。だが一塁・岡本が山本からの送球を取り損ねた。8回2死からはマギーがゴロを後逸。いずれのエラーも失点につながった。「こういう展開でもしっかり守らなくちゃいけない。投手に申し訳ない。2つともイージーミスだから」と、指揮官は厳しく指摘した。

 今季ワーストの19安打を喫し、借金は3に。勝負ごとに、勝ち負けという結果は出る。全部勝つことは不可能だが、負けたとしてもそれは、万事を徹底した上でのものだったかどうかを由伸監督は求める。まだ続く戦いにつながる試合を積み重ねなければいけない。(西村 茂展)

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