【巨人】岡本、4戦連続打点で目標の80打点到達 3四球選び守備でも美技

スポーツ報知
1回1死二塁、岡本が九里から中前適時打を放つ(カメラ・森田 俊弥)

◆巨人4―5広島=延長10回=(29日・東京ドーム)

 鮮やかにはじき返した。引き締まった岡本の表情とは対照的に、スタンドは大歓声に包まれ、オレンジのタオルが揺れた。初回。マギーの犠飛で1点を先制し、なおも1死二塁。1ストライクから九里の真ん中142キロ直球を捉え、中前適時打を放った。「もう1点というところで、しっかりと打点を挙げることができて良かった」とうなずいた。

 これで4戦連続打点をマークし、リーグ3位タイの80打点に到達。今季は開幕前は具体的な数字の目標を口にすることはなく、内に秘めてきた。しかし、前半戦を打率2割9分7厘、チームトップの16本塁打、50打点で折り返すと「10本塁打&50打点」を目標にしていたことを打ち明けた。

 さらに達成した上で、後半戦への意気込みを聞かれると「20本以上、80打点を目指します。チームを勝利に導く1本を打てるようにやっていきたい」。言葉通り、得点圏打率はここまでリーグ5位の3割3分9厘と勝負強さも兼ね備える巨人の4番となった。

 守備でも体を張ったプレーをみせた。この日はマギーが今季初めて二塁で起用されたため、岡本は6月10日の西武戦(東京D)以来となる三塁でスタメン出場。試合間隔は空いたが、7回1死二塁のピンチでは野間の左翼線への打球を体の正面で止め、一塁へ送球。間一髪でアウトに仕留めるなど、攻守で奮闘した。

 2、4、5打席目はいずれも四球を選び、自己最多の1試合3四球。相手投手の警戒レベルも試合を重ねるごとに確実に上がっている。それでも「(打点は)一番求められるところなので、最後までチャンスで打てるように頑張ります」。チームは3連敗を喫したが、次こそ勝利に導く1本を放つ。(後藤 亮太)

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