【巨人】坂本勇、今季初2番でマルチ!バット短く握りチャンスメイク

スポーツ報知
5回2死一塁、坂本勇が中前打(捕手・磯村)

◆巨人2―6広島(30日・東京ドーム)

 指1本分バットを短く握った坂本勇は、しっかりとチャンスメイクに徹した。3点を追う5回。下位打線からの3連打と重信の犠飛で1点差に迫り、なおも2死一塁。カウント1―1から岡田の外角直球を中前にはじき返し、得点圏に走者を進めた。続くマギーは中飛に倒れたが、初回の二塁打を含め2戦連続マルチ安打で2番として打線をつなぐ役割を果たした。

 慣れない場所ではあった。左脇腹の肉離れから復帰後はこの試合前まで4試合連続で1番で起用されるなど、今季は主にリードオフマンを託されてきた。しかし、この日は昨年6月9日の日本ハム戦(札幌D)以来、今季は初となる2番でスタメン出場だった。

連夜の布陣変更 通算でも32試合しか経験のない打順にも「(監督からは)気にせずにやってくれと言われました」。前夜はマギーを二塁に就かせ攻撃的布陣を敷いた。この日は1番で起用された好調の重信が塁に出れば、バントせずに打って好機を広げられる勇人を2番に据え、広島相手に打ち勝つ作戦をとったとみられる。

 しかし、打線は1点差に迫ってから6回1死満塁では小林、代打・阿部が連続三振、8回は1死一、二塁で山本、代打・ゲレーロが連続三振を喫するなど好機を生かせず。首位・広島に同一カード3連敗で連敗は4まで伸びてしまった。31日からは敵地で中日との3連戦。苦境を打破するためには、主将の力が必要となる。(後藤 亮太)

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