【巨人】メルセデス、8回2失点5勝目!シンカーさえた
スポーツ報知

◆中日3―5巨人(31日・ナゴヤドーム)
難敵を幻惑した。メルセデスはピンチでも冷静だった。1点リードの6回1死一、二塁。セ・リーグ新記録となる月間47安打をマークしたビシエドを133キロの落ちる球で遊ゴロ併殺。今季、本格的に覚えたシンカーで仕留めた。
「内角の直球を狙っている感じがしたので、外角のシンカーを選択しました」
初回、ビシエドに左前適時打を許した後は11人連続アウトと好投。右打者の内角にカット気味に食い込む速球、スライダーなどを駆使した。これまで多投してきた130キロ前後のチェンジアップに加え、あまり使ってこなかったが、同じような軌道で130キロ台中盤と微妙に球速が速いシンカーを有効利用。2週間前の8月17日に東京Dで5失点した中日を相手に8回4安打2失点で雪辱した。
「前回の中日戦の映像を何度も見た。今回はボール球を有効に使うことがテーマで、それができました」
内海、今村、吉川光と先発ローテに同じ左投手が多く、普段から他の左腕のキャッチボールを見て変化球の投げ方や腕の振りを研究。投げるたびに投球術に磨きがかかっている。
8回2死から連打で同点とされたが、直後に味方が3得点。アダメスとのドミニカ共和国出身、育成出身リレーで5勝目を挙げ、チームの連敗を4で止めた。(片岡 優帆)