【巨人】亀井、3打点「いい形で回してくれる」岡本に感謝
スポーツ報知

◆中日9―13巨人(2日・ナゴヤドーム)
弾丸ライナーがあっという間にフェンス最上部まで到達した。8―2の4回無死一、二塁。亀井は木下雄の初球146キロ速球をはじき返し、二塁塁上で審判団のリプレー検証の結果を待った。本塁打まであと数十センチ足りず、判定は2点適時二塁打。「十分ですよ。Hランプがつけばいいので。完璧でした」。この一打で3安打3打点となり、今季5度目の猛打賞。序盤の大量得点に大きく貢献した。
相手の先発は松坂。微妙に球を動かしてくる投球スタイルに対し、「強引にならないようにバットの面を合わせることを意識した」と対策を練って臨んだ。言葉通り初回は軽打で左前安打。2回2死二塁では中前適時打を放って攻略した。
8月中旬から33打席連続無安打と苦戦。打率は2割6分台まで落ちたが、「開き直っていきますよ」と前向きさは失わなかった。普段から「一年でも長く野球を続けるためには結果が必要。1球、1打席が勝負だから」と人生をかけてバットを振る仕事人。前日1日の中日戦(ナゴヤD)で34打席ぶりの安打を放ち、再び上昇気流に乗り始めた。
「和真がいい形で回してくれるから楽なんです」と好調の4番・岡本に感謝するが、得点圏打率3割8分6厘の亀井が5番にいることで打線の厚みが増している。(片岡 優帆)