DeNA同僚で元巨人抑えの高橋尚成氏、山口俊の守護神転向に太鼓判

スポーツ報知
巨人時代、抑え投手としても活躍した高橋尚氏

  巨人の山口俊投手(31)が3日、守護神としてチームに安心感をもたらすことを誓った。

 先発から抑えの転向が決まり「必要とされるところで結果を出すことが一番。結果を出すだけです」。4日のDeNA戦(金沢)から昇格予定で、この日は東京から金沢に移動した。

 DeNA時代に通算111セーブと実績十分な山口俊とDeNAで2年間、同僚だった高橋尚成氏(スポーツ報知評論家)も、クライマックスシリーズ(CS)に向け守護神転向に太鼓判を押した。

 ◆尚成さんに聞く

 ―先日の評論でも提言していたが、山口俊が抑えで戻ってくる。

 「DeNAの時も抑えでの実績の方があった。14年にその抑えで結果が出ずに気分転換の意味もあって先発を経験してはまっただけに、十分、抑えでやっていける」

 ―14、15年の2年間、DeNAでチームメートだった。性格的にも抑え向きか。

 「100セーブ以上、挙げているしもちろん、それはそう。打たれたときは『精神的に弱い』と言われたこともあったが、それは誰でも同じこと。先発の時は力を抑えながら投げていたけど、今度は短いイニングになるし、彼の爆発力が発揮され、スピードも上がるだろう」

 ―自身も06年に巨人で抑えを経験。難しさは。

 「どのチームでも最後を締めるのは難しい。でも、巨人は勝つことを求められるチームだからより難しかった。ただ、先発を経験したことで、常に全力投球でなくても抑えられるというのが分かったはず」

 ―先発を経験すると、楽になるのか。

 「全てが楽になるわけではないけど、1回を抑えるのが簡単になることもある。10年のメッツの時にもそれは感じた。ただ、逆もあって先発なら6回で2、3失点は許されるが、リリーフは失点できない。そこを変に意識し過ぎるのは良くないから、先発・山口俊と抑え・山口俊をうまく使い分けるといいと思う」

 ―残り19試合で大型連戦も少なくなる。

 「方程式の順番や並びを意識する時期ではない。ようは誰が抑えられるかだ。日程的に楽ならば、山口俊にイニングまたぎを任せる策をとってもいいのではないか」

巨人

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