【巨人】菅野、直球主体に攻めて12勝!バットでは坂本の逆転弾呼ぶ強烈打
スポーツ報知

◆阪神2―7巨人(8日・甲子園)
伸びのある直球にバットは空を切った。7回2死一塁。菅野は糸原を高めの148キロで空振りの3球三振に打ち取った。ストライクゾーンで果敢に勝負を挑んで7回119球、7安打1失点で12勝目。「球数が増えたら(ストライク)ゾーン内で勝負する」と、慎重になりすぎず、先発投手としての役割を果たした。
前回1日の中日戦(ナゴヤD)は6回まで無失点で自身3試合連続完封が視野に入っていたが、7回に先頭・平田への四球から4失点して追いつかれ、チームは総力戦で引き分け。試合後は「申し訳ないです」とコメントした。
「完封が頭にあり、ゼロを意識しすぎて、慎重になりすぎた」と見直して糧にし、この日はストレート主体に大胆に投球。これまでは速球系(直球、ワンシーム)の割合が全体の40%台という試合が多かったが、この日は半分以上の51%を占めた。150キロ前後の力強い球で、好調の阪神打線をねじ伏せた。
バットでは5回1死、チーム4イニングぶりの安打となる強烈な右前打を小野から放ち、続く坂本勇が逆転2ラン。「バットを持ってる以上、何かを起こさないと。うまく打てました」という一打が勝利に直結した。
開幕前から1歳年上の坂本勇と一緒に先頭に立ち、厳しい姿勢で後輩を引っ張ってきた。「勇人さんと話をして、勇人さんについていくんだ、と思ってやっています」。岡本が30号を放つなど着実に若手が力をつけている。エースが投げて主将が打つ。4番も打つ。残り17試合の反撃へ、弾みがついた。(玉寄 穂波)