【巨人】畠、1回ピシャリ7球斬り“合格” 11日にも昇格

スポーツ報知
7回から2番手で登板し、1回を無安打無失点に抑えた畠

◆イースタン・リーグ 巨人4―1西武(9日・ジャイアンツ球場)

 巨人の畠世周投手(24)が9日、11日のヤクルト戦(東京D)に向けた1軍昇格への最終テストに臨み、“合格”の快投を見せた。イースタン・西武戦(G球場)で、3点リードの7回から登板。最速150キロをマークするなど2者連続で3球三振に仕留め、1イニング3人を7球で封じた。腰痛で出遅れていたが、いよいよ戦いの舞台に帰ってくる。

 貫禄たっぷりに、畠は格の違いを見せつけた。3点リードの7回だ。先頭・愛斗をカットボールと150キロ直球で追い込むと、鋭く沈むチェンジアップで空振り三振に仕留めた。続く高木渉は、2ストライクから内角149キロで見逃し三振。「今日は言うことないです。こういう投球ができれば。(1球目の)変化球で入って、スムーズにいけました」。最後は綱島を148キロで遊ゴロに打ち取り、1イニングを7球で終わらせた。

 約1年ぶりの公式戦登板となり、リリーフとしての実質デビュー戦だった7日のイースタン・西武戦(G球場)では最速153キロをたたき出す一方、制球を乱して1回2安打1失点だった。「前回は力んでしまった。(この日の登板前は)先発と同じくらいか、ちょっとやる気ないくらいの気持ちでいて、マウンドに行ったら高ぶって、いい感じでした」。中1日ながら、適応能力の高さを示した。

 視察した木村投手コーチは「変化球をしっかり投げ切れていた。後ろ(救援陣)はたくさんいた方がいい」と太鼓判。三沢2軍投手コーチも「文句なし。前回のバラツキ、力みを修正していた」と納得の表情だった。

 今季は2月中旬、腰痛に見舞われて長期離脱となっていたが、1軍昇格への最終テストをクリアした形だ。「良すぎず、悪すぎず、という状態を作っていければと思います」。チームは11日のヤクルト戦から7連戦に臨むなど、CS進出をかけたシーズン終盤の勝負どころを迎える。“救世周”の登場は、近い。(尾形 圭亮)

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