【巨人】腰痛から復活の畠、今季初登板は救援で1回零封「緊張しました」 

スポーツ報知
8回2死一、三塁、坂口を空振り三振に抑えた畠は、ホームを指さし雄たけびを上げた(カメラ・矢口 亨)

◆巨人1―1ヤクルト=延長12回=(12日・東京ドーム)

 畠らしい、感謝の伝え方だった。1点リードの8回2死一、三塁。フルカウントから投じたフォークで坂口を空振り三振に仕留めた。ベンチに戻ると、マウンドでほえた姿から一変。守ってくれた野手に対し、丁寧に頭を下げた。

 今季初の1軍登板はチーム事情でリリーフ。ピンチを招いたが、最速151キロの直球の威力は抜群で、1回2安打2奪三振無失点。「初めてのポジションだし、今年の初登板でもあったので緊張しました。ゼロに抑えられてよかったです」とうなずいた。

 今年も先発の柱として期待され、1軍スタートだった春季キャンプ。腰痛に襲われ、半年以上のリハビリ生活が始まった。状態は一進一退。常に前向きな右腕でも「投げられる日は来るのか」と、暗い表情を見せた時もあった。

 トレーナーやコーチにアドバイスをもらい、地道なトレーニングを積んだ。腹筋はシックスパックに変化。毎日懸命に汗を流す右腕の姿は、しっかり後輩にも伝わっていた。

 リハビリ中、畠は同じ3軍にいたドラフト1位・鍬原の隣によくいた。イタズラを仕掛けたりしたが、ルーキーにとっては心強い存在。「畠さんはいらんことばっかりするんですけどね。野球に対しては本当にすごいんですよ。実は尊敬してる先輩です」と感謝された。

 入団前に右肘手術をしていたため、開幕からリハビリ生活。世間の厳しい声も聞いた。鍬原とは年齢も近く、大卒、右腕と共通点が多かった。「見ていて気持ちが分かるんです。しんどさも。だからなるべく近くにいてあげれたらなと」

 昨年10月1日の阪神戦(東京D)で中継ぎを経験した。だが、先発が崩れたあとのロングリリーフ的な役割。競った試合でマウンドに立つ、本格的なリリーフは初めてだ。

 マシソン、カミネロが離脱中。畠が加わった“新方程式”を解禁したが、抑えの山口俊セーブに失敗。チームは引き分けに終わった。だが収穫は大きい。残り15試合。落とせない試合が続くなか、畠は大きな力になる。(玉寄 穂波)

 ◆今季の畠

 ▽2月1日 宮崎キャンプ1軍スタート。

 ▽同12日 紅白戦に先発して2回4安打3失点。

 ▽同15日 腰痛のため3軍キャンプ合流。リハビリ開始。

 ▽4月24日 G球場でブルペン投球再開。軽めに40球。

 ▽8月11日 3軍の東農大北海道戦(釧路)で実戦復帰。

 ▽9月2日 復帰4試合目となる四国IL・徳島戦(徳島)で最速156キロをマーク。

 ▽同7日 イースタン・西武戦(G球場)で7回から登板。1回2安打1失点も、最速153キロで2奪三振。

 ▽同9日 同・西武戦(同)で救援。2者連続三振など1イニング7球で3人斬りし、1軍昇格への最終テストをクリア。

 ▽同11日 1軍初昇格。

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