【巨人】岡本、苦悶の死球交代…試合中に病院直行

スポーツ報知
8回1死二塁、岡本が右手に死球を受ける(捕手・嶺井=カメラ・生澤 英里香)

◆DeNA4―2巨人(14日・横浜)

 苦悶(くもん)の表情を浮かべながら、岡本はベンチ裏へと下がっていった。アクシデントに見舞われたのは2点を追う8回1死二塁。1ストライクからの2球目、パットンの直球を振りにいった際に右手の親指付近がバットとボールに挟まれ、思わずしゃがみ込んでしまった。

 ベンチで治療し、死球と判定されたため一度は一塁ベースに戻ってきたが、次打者の亀井が右飛に倒れた直後に代走・中井が送られ、試合を退いた。その後「すみません、何も言えません…」との言葉を残し、タクシーに乗り込み、試合中に病院へ直行した。

 チームを支える4番として、この日も2回先頭で左前安打を放つと、4回1死から右前安打で2戦連続マルチ安打をマーク。死球の打席は直前にマギーが56イニングぶりの本塁打以外の適時打となる左中間二塁打で2点差に迫り回ってきた絶好のチャンスだったが、まさかの事態に見舞われた。試合終了後、由伸監督も「大事に至らなければいいなと思っている。今はね」と表情を曇らせた。

 今季はここまで全試合130試合にスタメン出場し、打率3割1分6厘、31本塁打、94打点と史上最年少での3割30本100打点を視界に捉えている。今や絶対的な巨人の4番に成長した岡本。無事を祈るしかない。

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