【巨人】菅野、今村、メルセデス!残り9戦3本柱で8戦…最終10・9阪神戦全員投入も

スポーツ報知
キャッチボールで調整した菅野(カメラ・中島 傑)

 クライマックスシリーズ(CS)進出を目指す巨人が、先発3本柱で残り試合を勝ち抜く。20日のヤクルト戦(神宮)に先発予定だった田口は翌21日にスライド。22日からの3連戦は菅野、今村、メルセデスが先発。以降は日程に余裕ができるため、菅野を軸とした3本柱で試合を回すことができる。大混戦の3位争い。残り9試合を一戦必勝で白星をつかみにいく。

 “日程の利”でCS争いを勝ち抜く。午後3時40分にヤクルト戦(神宮)の中止が決定。先発予定だった田口は翌21日の同カードへのスライド登板が決まった。以降の残り8試合は日程的に余裕があるため、3本柱で回すことができそうだ。22日のヤクルト戦(東京D)、23、24日の阪神戦(甲子園)3連戦はエース・菅野、今村、メルセデスが先発予定となる。

 28日のDeNA戦(東京D)、29、30日の広島戦(同)は3投手全員が中5日で先発することが可能。エースは以前から登板間隔が短くなることについて「自分はそのつもりでしっかり準備する」と、覚悟はできている。10月4日の広島戦(マツダ)は再び菅野が中5日で先発することができる。

 最終戦は伝統の一戦。追加日程が発表され、10月9日の阪神戦(甲子園)に決まった。CS初戦が13日のため、ローテは流動的になるが、阪神戦防御率0・00のメルセデスの先発が濃厚だ。菅野の中4日も考えられる。今村も中9日と万全で控える。状況次第ではあるが、CS出場が懸かる大一番となれば全員投入の可能性もゼロではない。

 阪神は26日から14連戦、DeNAは残り14試合で21日から12連戦が控える。ヤクルトも21日から10連戦。残り試合数が多い方が数字的には有利だが、連戦が続くDeNAと阪神は投手のやりくりがネックに。巨人と中日は残り試合がともに9試合。日程的に余裕ある分、いい投手を優先的に起用することができ、有利に働く。

 この日、各自が集中力を高め、汗を流した。練習が行われた神宮室内練習場で、菅野は強めのキャッチボールなどで調整した。今村、メルセデスの2人は残って犠打を特訓。ラストスパートを控え、投手陣は黙々とメニューをこなした。

 吉川光は登板機会がないためこの日、出場選手登録抹消。内海も抹消中だが、1軍に帯同し調整中だ。23、24日の甲子園での阪神戦が雨天中止となれば、25日の予備日に試合が入るため、万が一に備えて待機するとみられる。

 昨季は11年ぶりのBクラスで、チームは悔しさを味わった。ラストスパートに向け、まだ誰もが諦めていない。安定の先発3本柱を軸に熾(し)烈な3位争いを抜け出し、日本一への挑戦権を必ず勝ち取る。

 ◆3本柱成績

 ▽菅野 24試合登板、12勝8敗、防御率2.48

 ▽メルセデス 10試合登板、5勝4敗、防御率1.98

 ▽今村 11試合登板、6勝2敗、防御率3.65

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