【巨人】由伸監督、岡本に託した!死球後15打数無安打も「チームの軸」

スポーツ報知
室内練習場で打撃練習を行った岡本(カメラ・中島 傑)

 巨人の岡本和真内野手(22)が20日、打撃フォームの修正を行い“ライアン攻略”へ意欲を示した。高橋由伸監督(43)はその若き大砲を残り9試合の「軸」に指名した。

 雨粒が屋根に跳ね返る音が聞こえる神宮室内練習場で、岡本は黙々とバットを振り込んだ。この日のヤクルト戦(神宮)は雨天中止。14日のDeNA戦(横浜)で右手親指に死球を受けて以降、強行出場を続けているものの、ここ4試合計15打席連続無安打の背番号25は、10分間のフリー打撃でしっかりと修正に取り組んだ。「(手に)当たってから(体の)開きが早くなっていたので我慢するように(意識した)。今日の練習はよかったのでプラスにしたい」と前を向いた。

 練習を見守った由伸監督は、苦しむ主砲へ親心をみせた。「1年間出てこそのレギュラーだと思う。悪い時にもね、悪いなりに何とかしていくというのがレギュラーの(役割の)一つだと思う。今は少し苦しい時が来ているかもしれないけど、何とか乗り越えさせたい」と話した。その上でここまで全134試合で打率3割8厘、31本塁打、95打点の4番を、4位・DeNAに0・5ゲーム差に迫られるなど苦境のチームの「軸」に指名し、現状打破を期待した。

 由伸監督「チームとしては彼が今は軸のチームなのでね。ここまで頑張ってきた選手。こちらも最後まで岡本に託したいと思う」

 その期待に応えるためにも、まずは天敵攻略に挑む。19日のDeNA戦(東京D)では新人・東の前に7回2死までパーフェクトを許すなど、今季5戦5敗を喫した。21日のヤクルト戦(神宮)には今季4戦3敗で、16年4月から7連敗中の小川がスライド登板する。「少ないチャンスでしっかり(走者を)かえすことできれば攻略にもなる。集中してやりたい」と岡本。クライマックスシリーズ(CS)進出となるAクラス入りへ、チームの命運はこの男のバットにかかっている。(後藤 亮太)

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