【巨人】岡本、日米野球メンバー入りへ!東京五輪見据え招集

スポーツ報知
雨のため、室内練習場に入る岡本。今季好調の打撃で初の侍ジャパン入りも(カメラ・中島 傑)

 巨人の岡本和真内野手(22)が「2018日米野球」(11月9日開幕・東京Dなど)の侍ジャパンメンバーにリストアップされていることが21日、分かった。侍ジャパンの稲葉篤紀監督(46)は、今季急成長を遂げた巨人の4番打者を高く評価。20年東京五輪のレギュラー候補として、初めてトップチームに招集する可能性が高まった。

 巨人軍第89代4番打者として戦い抜いた18年シーズン後、岡本が代表選手として次のステップに進むことが濃厚になった。稲葉監督、金子ヘッドコーチら侍ジャパン首脳陣はこの日、都内でスタッフ会議を行い、日米野球の選手選考について話し合った。巨人からは、すでに先行発表されている菅野に加え、岡本の名前も挙がったとみられる。

 岡本は4年目の今季、レギュラーに定着。6月2日のオリックス戦(京セラD)以降は4番としてチームを引っ張り、ここまで打率3割8厘、31本塁打、95打点。3割30発100打点を射程圏に入れている。6月8日の西武戦(東京D)を視察した稲葉監督は「どの投手にでも合わせられる」と打撃フォームを高く評価。動くボールへの対応が求められる国際試合への適性を見いだしていた。

 稲葉監督は当時、巨人の4番独特の重圧を乗り越えて一皮むけることを期待していたが、岡本は見事にクリアした。中学3年時はシニア日本代表の4番を務め、全米選手権優勝。智弁学園高3年時には18Uアジア選手権で4番として打率4割7分4厘をマークするなど、世界の舞台での勝負強さも光っている。

 日米野球、その先の東京五輪では正三塁手の有力候補に挙がっている。長く侍ジャパンのホットコーナーを担った松田宣(ソフトバンク)以降、代表の三塁には確固たる存在がいない。3月の強化試合2戦(対オーストラリア)では西川(広島)、大山(阪神)が守ったが、ともに無安打に終わった。五輪ではベンチ入り選手数が限定されることが予想される中、稲葉監督は複数ポジションを守る選手を重視。一塁と左翼もこなす岡本の評価は守備面でも高いという。

 稲葉監督はかねて、日米野球の選手選考について、「トップの選手で固めるのではなく、東京五輪を見据えて“経験させたいな”という選手も呼びたい」と話していた。今後は候補選手のコンディションなどを考慮した上で出場選手を正式決定するが、「2020東京」の大砲候補として岡本を初めてトップチームに招集することになりそうだ。

 日米野球の侍メンバーは8月20日に6人が先行発表され、巨人・菅野、DeNA・筒香、広島・菊池ら6人が別表の通り選出された。いずれも日本球界を代表する一流選手。同じ釜の飯を食うことは、岡本にとっても有意義な時間になる。

 MLBオールスターは今月10日に8人が別表の通り、先行発表された。ブレーブスの今季新人王候補・アクーニャや、17日のレッズ戦で史上5人目となるシーズン2度目のサイクル安打を達成したブルワーズのイエリチ、今季ここまで打率2割8分5厘、32本塁打、101打点をマークするレッズの新鋭・スアレスら20代の目玉選手がズラリ。岡本の向上心を刺激してくれることは間違いない。

 MLBオールスターのメンバーは9月下旬以降に順次発表される見通しで、日本人メジャーリーガーの参加は未定。指揮官はマーリンズのドン・マッティングリー監督が務める。

 ◆大会規定 DH制を採用。ベンチ入り28人。審判はMLB、NPB各2人。使用球はMLBオールスターがMLB公認球、侍ジャパンがWBSC公認球、巨人がNPB統一球を守備時に使用。賞金総額1億円(各試合勝利チームに1000万円。引き分けの場合は500万円。加えて優勝チームに4000万円)。

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