【巨人】長野、6度目猛打賞&約1か月ぶり打点「何とか食らいついて」

スポーツ報知
1回2死二、三塁、左前に2点打を放つ長野(カメラ・泉 貫太)

◆巨人5―0ヤクルト(22日・東京ドーム)

 強烈なライナーが左前で弾むと、長野は表情を緩めた。「何とか食らいついていきました。ここ何試合か打てていなかったので、早い回に点を取ることができてよかったです。二塁走者の和真もよく走ってくれました」。初回に1点を先取し、なおも2死二、三塁。カラシティーの外角変化球をバットの先でとらえ、リードを3点に広げた。背筋痛で戦列を離れていた長野にとっては、8月25日の阪神戦(東京D)以来、およそ1か月ぶりの打点。先発が菅野ということを考えれば、この一打で勝負ありだった。

 快音は止まらない。4回1死ではカットボールをとらえて左前安打。3点差のまま迎えた6回1死一塁では外角ボール球を中前へ打ち返してチャンスを広げ、ゲレーロの適時打を呼んだ。これも8月25日以来、今季6度目の猛打賞。「目の前の試合を1つずつ勝っていくだけ。また甲子園で頑張ります」。23日からの敵地阪神2連戦に向け、すぐに気持ちを切り替えた。

 チームは昨季、11年ぶりのBクラスに沈み、長野は初めてポストシーズンなしでオフを迎えた。「毎年試合をしていた時期なのに、最初はどう時間を使っていいのか戸惑いました」。打線の中心的な役割を期待される中、自身も打率2割6分1厘と低迷。単身米国に渡って自主トレに打ち込むなど、復活へ一から体をつくり直した。CS争いは最後まで混戦になりそうだが、今年は屈辱のオフを過ごすつもりはない。(尾形 圭亮)

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