【林家三平のドームすいません】“サカシゲ”ジャイアンツ

スポーツ報知
林家三平

 レギュラーシーズンの終了が近づいてきました。巨人はとにかく3位死守。最後まで気を抜かず頑張ってほしいです。

 今さらではありますが、私が最近注目しているのは重信選手です。若い選手ってすごい。シーズンを戦いながら、どんどん成長していきます。

 今年2月、沖縄キャンプを見に行きました。重信選手もチェックしました。実戦形式の練習などでは簡単にフライを打ち上げたり、直球をとらえたつもりがファウルになったり、という打席が多かったのを覚えています。それがどうでしょう。今では、火の出るような鋭い当たりが多いし、ホームランも既に2本打っています。打率は2割台後半(2割8分3厘)だし、今では「2番・中堅」のレギュラー格です。

 昨年こそ、2番打者はマギー選手が務めましたが、基本的には2番は足の速い左打者が適任、と聞いたことがあります。1番打者が出塁した時、左打席に人が立っていれば、捕手から一塁付近が見づらくなるから、走者が盗塁を仕掛けやすい。内野ゴロを打っても併殺を逃れる可能性も高いからだったと思います。

 優勝するチームには、名コンビや名トリオがいるもの。広島なら「タナキクマル」、巨人なら昔は「ON」、最近なら「オガラミ」、中日も「アライバ」のころは強かった。

 巨人の1、2番、「サカシゲ」時代の到来を予感します。シーズン序盤は「サカヨシ(坂本勇と吉川尚)」、途中は「サカタナ(坂本勇と田中俊)」、24日の阪神戦(甲子園)は「サカタテ(坂本勇と立岡)」だったけど、語呂の“響き”なら「サカシゲ」か。そうそう、今月2度ほどあった「ゲレシゲ(ゲレーロ、重信)」だけはちょっと勘弁…というのが一ファンとしての率直な感想です。

巨人

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