【巨人】岡本「男の花道弾」打つ!…28日DeNA戦で引退セレモニーの村田さんの前で一発

スポーツ報知
今季から村田の背負った25番をつける岡本。4番打者として成長した姿を見せることを誓った

 巨人の岡本和真内野手(22)が25日、“恩師”に成長を証明する一撃で、チームを加速させる意欲を示した。28日は、この日3位に並ばれたDeNA戦(東京D)で、BC栃木で今季限りの現役引退を表明した村田修一氏(37)が訪れる予定。背番号25を継承してから目前でプレーする初の試合で男の花道をアーチで彩る。また同戦で先発が濃厚となっている菅野智之投手(28)は“決戦感”を封印。エースと主砲の奮輝で、CS争い最大のライバルを退ける。

 2つの意味で負けられない戦いに向けて、岡本は静かに闘志を燃やした。28日のDeNA戦(東京D)は、クライマックスシリーズ出場に向けて負けられない戦いとなる。今季8勝15敗1分けと大きく負け越している相手との今季最後の直接対決に向けて「残り試合も少ないので、また何とか打てるように頑張ります」と意気込んだ。

 もう一つの理由は、この日の試合には昨年まで巨人に在籍し、今季限りで現役引退を表明した村田修一氏が来場するからだ。岡本にとっては1年目のオフの自主トレからお世話になった大先輩で、今季から背番号25を継承するなど、常に背中を追いかけてきた存在。今回は背番号25を背負ってプレーする姿を、初めて直接見てもらう機会となる。恥ずかしい姿は見せられない―。その決意を口にした。

 「僕もこの1年間で少しは成長できたかなと思っている。そういう部分を見てほしいなとは思いますね」

 今季は2年連続開幕スタメンの座をつかむと、シーズン途中からは第89代4番を襲名。そして、ここまで全137試合に出場し、打率3割7厘、31本塁打、95打点と堂々の成績を残している。同日、村田氏は試合前にグラウンドで両古巣ファンにメッセージを送り、試合後に場内を一周する予定。何としても勝利でセレモニーに花を添えたいところだ。

 岡本は14日のDeNA戦(横浜)で右手親指に死球を受けた影響で直後から21打席連続無安打と苦しんだ。しかし、23日の阪神戦(甲子園)の6回にトンネルを抜け出す左前安打、24日の同戦では2安打を放つなど「ヒットが出て気持ち的に楽になった部分もあると思う」と復調の気配をみせる。若き大砲が成長した姿を見せることができれば、おのずとチームの勝利も近づくはずだ。(後藤 亮太)

 ◆村田氏と岡本の師弟関係 岡本が1年目のオフに村田氏の誘いでグアムで自主トレを行ったところから師弟関係はスタート。岡本にとっては同じ三塁のレギュラーを争う15歳上の先輩ではあったが「分からないことがあれば、修さんがいろいろと教えてくれました」と話すなど、在籍中は相手投手の特徴など、さまざまな助言を授けてくれた存在だ。昨年限りで村田氏が自由契約となり背番号25を継承した時には「2ケタ本塁打打たないとしばくぞ!」と先輩からゲキを送られたが、今季見事に期待に応えてみせた。

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