【巨人】先発投手のQS率はリーグ1位…2年ぶりCSへ全体練習
スポーツ報知

巨人は27日、ジャイアンツ球場で1軍全体練習を行った。
28日のDeNA戦(東京ドーム)、29、30日の広島戦(東京ドーム)はいずれも中5日で菅野、今村、メルセデスが先発予定。4連戦の4試合目となる10月1日のヤクルト戦(神宮)は吉川光が濃厚で、各投手はランニングなどで準備を整えた。
投手の指標の一つに、6イニング以上投げて自責点3以下に抑える「クオリティー・スタート」(QS)がある。今季チームのQS率は巨人がセ・リーグトップの50・3%。137試合中69試合で先発投手が「6回以上自責点3以下」をクリア。中日48・9%、阪神46・5%、広島45・9%、ヤクルト40・2%、DeNA32%。巨人がリーグで唯一50%を超えている。
昨季終了後、沢村賞の選考基準が見直され、今季から「7回以上自責点3以下」という沢村賞独自のQS達成率が、選考項目に補足的に盛り込まれた。堀内恒夫選考委員長は「分業制が進む近年のプロ野球で現行の基準をクリアする投手が少ない」と話し、味方打者の援護点などに左右される投手の勝ち負けだけでなく、それ以外の指標にも注目する動きが出てきている。
巨人はマイコラスがメジャー移籍した今季、田口や畠など期待の投手の故障や不振があったが、山口俊がフル回転し、ベテランの内海や吉川光も奮闘。斎藤投手総合コーチの柔軟な運用もあり、若手ではメルセデス、今村が台頭した。
巨人のレギュラーシーズンは残り6試合。安定した先発投手を中心とした戦いで2年ぶりのCS、その先の短期決戦で上を目指す。