【巨人】菅野完封に小林「さすが」歴史的、異次元のチーム20完投15完封
スポーツ報知

◆巨人1x―0DeNA(28日・東京ドーム)
サヨナラ勝ちの瞬間、バッテリーは跳びはねて体をぶつけ合った。長野の劇的な本塁打で一塁ベンチから飛び出した菅野と小林は抱き合って喜んだ。エースは2登板連続今季7度目、東京Dでは4登板連続完封勝利という偉業を達成した。
2回無死一塁、宮崎への初球がボールになり、前打者・筒香から5球連続ボールとなったところで、捕手の小林が守備のタイムを取ってマウンドへ。菅野に声をかけて一呼吸置いた。この回のピンチを脱すると、鬼気迫る投球で最後まで1点も与えなかった。
試合後、小林は「1点差(を争う試合)だったので一発に気をつけながら投げました。智之は本調子じゃなかったと思うけど、そういう時でもどうやったら100%の力を発揮できるかを常に考えながら投げている投手。そこはさすがだなと思いました」とエースをたたえた。
これで、菅野は9完投7完封。リーグトップのチーム完投数は20に到達した。チーム完封数15もリーグ1位。他球団の完投数は中日9、ヤクルト4、阪神と広島3、DeNA2。セ・リーグは投手に代打が送られることもあるが、20完投は球団では03年以来15年ぶり。先発、リリーフと分業制が確立している中、巨人先発陣は驚異的な数字と言えるだろう。(片岡 優帆)