【巨人】由伸監督、本拠地最終戦サヨナラ勝利も「悔しい気持ちでいっぱい」
スポーツ報知

◆巨人5x―4広島(30日・東京ドーム)
逆転サヨナラの余韻を楽しむ暇はなかった。由伸監督には、ファンへのけじめが残されていた。優勝を逃した責任―。試合後のセレモニーで思いを口にした。
「選手の頑張り、皆さまの期待に応えることができなかったのは、悔しい気持ちでいっぱいです。本当に申し訳ありませんでした」
一歩下がり、深々と頭を下げた。そんな指揮官にスタンドからは「来年は頑張ってくれ~」の声。背番号24による逆襲を期待する声が相次いだ。
積極的な采配が勝利を呼び込んだ。同点の3回無死一塁では田中俊にバスターエンドランをしかけ、2点を奪った。同点の6回でメルセデスをあきらめ、畠を7回から2イニング。9回は1点のビハインドでも山口俊を投入した。1死満塁を乗り切ったことで流れをつかみ、「1点を与えなかったこともそう。みんなが何とかつないで、最後は長野がきっちり決めてくれた」とたたえた。兆しが、見えてきた。(水井 基博)