【巨人】辞任表明・由伸監督の決意「責任を取らなくちゃいけない」

2018年10月4日6時0分  スポーツ報知
  • バットを手に練習を見守った高橋監督だったが、この後辞任が発表された(カメラ・矢口 亨)

 巨人・高橋監督が3日、広島市内のホテルで取材に応じ、辞任の決意を明かした。指揮を執った3年間、優勝争いに絡めなかったことを理由の一つに挙げた。この日、同率で並んでいたDeNAがヤクルトに敗れ、単独3位に浮上。残り2試合を残し、2年ぶりCS進出の可能性があり「自分たちのできることをやって、次につながればいい」と役割をまっとうする覚悟だ。

 山口オーナーによる会見から約30分後、羽田空港に由伸監督が到着。普段と変わらぬ表情で飛行機に乗り込んだ。午後8時過ぎに広島市内のホテルで取材対応。辞任を決断した理由を明かした。

 「監督を引き受けた時点から、チームの勝敗の責任は監督が背負うと思ってやってきたし、その思いは3年間、変わってない。チームの成績が良くないというところで、責任を取らなくちゃいけないし『責任を取って辞めます』と山口オーナーの方に直接伝えました」

 15年オフ、現役へのこだわりもありながら、チーム再生への強い決意を持っての船出だった。采配を振るうこと自体が人生初めてだった。「それは言い訳になる。言い訳だけはしたくない。やるのは選手。選手が力を発揮できる環境をつくることが監督の役目だし、ダメなら責任を取るしかない」と覚悟を持って臨んできた。就任初年度は2位、昨年は11年ぶりのBクラス(4位)に甘んじた。今季、「何とか広島に勝たないと」と挑んだ相手にここまで6勝17敗1分け。力の差を埋められなかったことも、辞任を決めた理由の一つにある。

 指揮官は「結局、優勝争いというところまでも行けなかった」とも語った。最重要課題としていた若手の底上げは、岡本や吉川尚、田中俊、大城らが頭角を現してきた。それでも「若手が育っても勝たなくては意味がない」という思いがある。

 山口オーナーは、一度は由伸監督を続投させる意向を持っていた。指揮官は「いろいろとお話をさせていただいた。ありがたい部分もありましたけど、責任を取るところは取らなくちゃいけない。けじめをつけるところはつけなくちゃいけない」と意思は固かった。

最後まで指揮 ただ、最後まで役割はまっとうする。4日の広島戦(マツダ)、9日の阪神戦(甲子園)を残し、CS進出への切符を全力で取りにいくつもりだ。「残りの試合も私がやるということには変わりがない。とにかく自分たちのできることをやって、次につながればいいなとは思う」と強調した。少しでもファンを喜ばせたい―。その思いは今も変わってない。(水井 基博)

 ◆高橋 由伸(たかはし・よしのぶ)1975年4月3日、千葉県生まれ。43歳。桐蔭学園高、慶大を経て97年、巨人を逆指名してドラフト1位で入団。98年から6年連続ゴールデン・グラブ賞。2004年アテネ五輪出場。15年は選手兼任打撃コーチを務め、16年から監督に就任した。現役通算1819試合で1753安打、打率2割9分1厘、321本塁打、986打点。180センチ、87キロ。右投左打。

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