【巨人】山口オーナー、由伸監督は「非常に決意固かった」

スポーツ報知
高橋監督

 巨人の高橋由伸監督(43)が今季限りで辞任することが3日、明らかになった。東京・大手町の球団事務所で山口寿一オーナー(61)が取材に応じ、辞意の申し出を了承したことを明かした。チームはクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性を残すが、高橋監督は3年契約最終年の今季、優勝争いに絡めなかった責任を痛感。自ら身を引く意思を固めた。

 ◆山口オーナーに聞く

 ―高橋監督には何と声をかけた?

 「私からは申し訳ないということと、試合も残っていて、CSに出られる可能性もある。残り試合、全力を出して、何とかCS進出を決めてほしいと(伝えた)。それがジャイアンツのためにも、高橋監督のためにもいいことだと思うというふうに伝えてあります。それに対しては『分かりました』という返事でした」

 ―来季続投へ前向きな発言をしていたが、慰留はしたか。

 「本人は非常に(辞任の)決意が固かった。だからいったん、預からせてほしいというふうには言いました。慰留とはちょっと違うかもしれない」

 ―フロントの体制の見直しは、GMも含めて?

 「GMも含めてですね。なるべく早めに固めていきたい。ジャイアンツが危機的状況にあるという認識は持っているので、フロントとチームが一体となって立て直せる体制を作らなければならないと思っています」

 ―高橋監督は何らかのポストで残る?

 「何か、関係は保っていきたいと思っています。ユニホームを着続けることは考えられないので、それ以外の何らかの立場ということになるでしょうね」

 ―渡辺(読売新聞グループ本社代表取締役)主筆に報告は?

 「情報は共有し、相談はしていて、あとは任せる、という話です」

 ―巨人の監督は生え抜き、エース、4番じゃないといけないというイメージがある。

 「イメージ、という意味ではなく、ジャイアンツの伝統を継承してほしいと我々は思っています。やっぱり現役の時に重たいものを背負って苦しんだ人が、監督にふさわしいのではないか。というのが、これまでの巨人軍の考え方だったと私は思っているんですよね。それは皆さんもそういう理解だろうと思っています。それはあまり変わらない」

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