【巨人】阿部399号!18年間ともに戦った由伸監督と「一試合でも多く」
スポーツ報知

巨人が由伸監督の辞任発表翌日、広島に快勝し、4位・DeNAとの差を1ゲームに広げた。阿部は8回に今村から右翼へ11号ソロを放ち、通算400号本塁打に王手をかけた。残り1試合。日本一を目指し、チーム一丸で由伸監督と突っ走る。
長い滞空時間を経て、阿部の打球は右翼フェンスをギリギリで越えた。2点リードの8回無死。今村の初球、内角139キロを振り抜いた。1日のヤクルト戦(神宮)に続く2試合連発の11号ソロ。「(CS進出へ)勝って、待っているしかない」。貴重な追加点となる一撃で、自身の通算400号本塁打にも王手をかけた。
由伸監督とは、18年間ともに戦ってきた。現役時代はもちろん、選手と指揮官という関係になっても、お互いの信頼は揺るがなかった。阿部は16年は右肩痛で出遅れ、翌17年は右膝痛で戦線離脱。長いリハビリ生活に合わせるようにチーム状況も低迷し、焦っているところ、「チームのことより、まずは治すことだけに集中してくれればいい」という言葉に救われた。リーグ制覇して背番号24を胴上げすることはできなかったが、阿部は「CSの可能性はゼロじゃない。残り2試合に勝って(CSに)行くだけ。一試合でも多くできるように」と言葉を絞り出した。
阿部に続いて長野も左越えにソロをたたき込み、2者連続アーチで広島に完勝した。「慎之助も長野もいいホームランを打ってくれたね。『もっと早く』とは思うけど、2点取った後の中押しホームラン2本は大きかった」と由伸監督。レギュラーシーズンは残り1試合だが、CSが見えてきた。戦いの続きは、きっとある。(尾形 圭亮)