【巨人】忘れられない思い出は「日本Sで胴上げ投手になれたこと」…引退・山口鉄に聞く
スポーツ報知

巨人の山口鉄也投手(34)が5日、都内で会見し現役引退を発表した。前人未到の9年連続60登板など、フル回転した左肩に「お疲れさま」などと声をかけた。「育成の星」は「未来の育成の星」を目指す若手選手に向け「一流選手に触れて、見て、聞いて」と金言。会見には、サプライズで巨人ナインと今季で現役引退した杉内俊哉さん、村田修一さんも駆けつけ、長年の功績に拍手が送られた。
◆山口鉄に聞く
―決断の理由は。
「今年は左肩を痛めてしまった。体のほうも限界かなと思って決めました」
―巨人一筋13年。
「ジャイアンツに拾ってもらった身。厳しいプロの世界で10年以上もできるとは夢にも思っていなかった」
―前人未到の9年連続60登板を振り返って。
「原監督のおかげでそういう思い出も作らせてもらった。今振り返ると、とてもいい思い出だと思います」
―大切にしてきた心構えは。
「願いはかなうという気持ちをずっと持ってやってきた。持ち続ければ現実になるんだなと思いました」
―忘れられない試合は
「プロ初登板と12年日本シリーズで胴上げ投手になれたこと。野球人生で想像もしないことが起きた」
―家族の反応は。
「妻は『ありがとう、お疲れさま』と。5歳の子どもに報告したら『やだ』と。なんで、と聞いたら『格好いいから』と。そういうふうに感じてくれていたんだとうれしくなりました」
―今やりたいことは。
「スノーボード。冬に家族みんなでやりたい」
―今後は。
「野球の素晴らしさとか感動とかをすごく学ばせてもらったので、そういうことを伝えていける何かができたらいいなと思います」