【巨人】ファーム日本一逃す…引退の脇谷を12回胴上げ

スポーツ報知
引退を表明した脇谷は、ファーム日本選手権の試合終了後にナインに胴上げされた(カメラ・橋口 真)

◆ファーム日本選手権 阪神8―4巨人(6日・サンマリン宮崎)

 巨人は6日、ファーム日本選手権(サンマリン宮崎)で阪神に敗れ、2年ぶりの日本一奪回を逃した。今季限りで現役を引退する脇谷亮太内野手(36)は9回1死から代打で一ゴロに終わったが、最後まで全力疾走。試合後は背番号と同じ12回、胴上げで宙を舞った。

 「野球は改めて難しいなと思いました。少しウルっと来ました」と脇谷。ベンチに戻る際には阪神ファンが座る右翼席にも一礼した。ある因縁があった。11年4月20日の阪神戦。脇谷が捕った飛球が落球したかを巡り、阪神が要望書を提出する事態に発展。その後、判定について脇谷自身のコメントに批判が殺到するなど、騒動が拡大した。「審判員の方にも迷惑をかけた。最後の心残りでずっと引っかかっていたので、2軍の試合ですけど(謝罪が)できてよかったです」

 今季は2軍でひたむきに野球と向き合った。人情深い性格と全力プレーで若手に愛されたベテランは最後、「つらい思いも多かったけど、充実した野球人生でした」と感慨深けに話した。(玉寄 穂波)

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