菅野投入のタイミング重要…82~84年阪神指揮官・安藤統男氏が巨人阪神戦占う

スポーツ報知
キャッチボールする菅野

 現役時代は主に内野手として活躍し、1982~84年には阪神監督を務めたスポーツ報知評論家の安藤統男氏(79)が、9日の阪神・巨人戦(甲子園)を展望。巨人有利と予想しつつも、菅野投入のタイミングがポイントだと指摘した。

 目標を失った阪神は、元気がない。6日のDeNA戦で甲子園での連敗を8(1分け挟む)でストップ。しかもサヨナラ勝ち。ちょっとは最後に意地を見せるかと思った。ところが、翌7日から神宮でヤクルトに連敗した。1日から連戦が続いていて、移動日なしの遠征もある。体力的にもきつい。9日も東京から当日移動でのゲーム。間違いなく、明確な目標がある巨人が有利だ。

 だが、阪神の先発はメッセンジャー。日米通算100勝に王手をかけてから足踏みしており、来年に持ち越したくないから先発してくるのだろう。右肩の不安で2軍落ちしていたが、復帰後2試合の投球内容は、右肩の不安を感じさせなかった。チーム全体にもメッセに勝たせたい思いがあるはず。最下位が確定したとはいえ、大幅にはメンバーを落とすことなく戦ってくるのではないか。

 そうなると、巨人打線は先手を奪われないことが肝要になる。先発のメルセデスが不安定な場合は、菅野を早めに投入するべき。94年の10・8ナゴヤ決戦のような攻めの継投が求められる。

 山口俊に絶対的な信用は置けず、巨人ベンチは、菅野は7~9回を任せるストッパーと想定しているかもしれない。だが、一戦必勝なのだから、エース投入のタイミングが遅れることはあってはならない。もし、ビハインドの展開になりかけたら、菅野の力で試合の流れを変える。リードする展開でも、メルセデスに不安を覚えたら、交代をためらわない。菅野の起用のタイミングが重要なポイントになるだろう。

巨人

×