【巨人】小林、56年ぶり球団タイ記録の3年連続盗塁阻止率1位へ…セ3人目

スポーツ報知
17年1月20日付のスポーツ報知1面。小林はグアム自主トレで阿部から送球を教わった

 巨人のレギュラーシーズン全日程が9日、終了した。小林誠司捕手(29)は盗塁阻止率3割4分1厘でフィニッシュ。2位の阪神・梅野は3割1分5厘で残り2試合あるが、逆転は難しい状況で、小林のセ・リーグ1位が決定的となった。

 小林は昨年まで2年連続で盗塁阻止率1位。今年で3年連続となれば、巨人では60~62年に球団記録の3年連続1位となった森昌彦以来。今年の小林は、盗塁阻止率が明らかになった60年以降では、森以来56年ぶりの球団タイ記録となる。

 小林が捕手の時の相手の盗塁企図数(成功数+失敗数=盗塁を仕掛ける数)は16年が129試合で「73」、昨年が137試合で「50」で、今年は119試合で「44」。ルーキー捕手・大城の台頭で試合数は減ったとはいえ、他球団の捕手に比べれば、スタートを切られる数が圧倒的に少ない点では今年も健在だった。

 今年の阻止率は44―15で3割4分1厘。記録上は計29度成功を許しているが、完全セーフのタイミングで二塁に投げないプレーでも、阻止率の計算上では盗塁を許した、としてカウントされる。小林の肩を警戒し、相手が走るのは一か八かでスタートを切るか、完璧なスタートを切った時がほとんど。その中で3年連続の阻止率1位は投手の信頼が深まる好記録だ。

 過去、セ・リーグで2年連続盗塁阻止率1位になった捕手は90~94年古田敦也(ヤクルト)の5年連続、97~00年古田の4年連続、60~62年森昌彦(巨人)の3年連続、81、82年中尾孝義(中日)の2年連続、01、02年谷繁元信(横浜、中日)の2年連続の5人(6度)だけ。小林が3年連続1位となれば、古田、森以来セ・リーグ史上3人目の快挙となる。

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